2013/03/15

2013年3月 白山紬帯地 -友禅染お誂え名古屋帯・その後-

満開の梅の花が見頃を迎えております。

三月は年度末でございます。

ことしは 子どもたちが大きな節目を迎えますので
この春、初めて入荷した白山紬の帯地白生地で 
友禅染名古屋帯を誂えることにいたしました。

生地のご紹介から図柄を決めて仕立て上がりまで、
facebookのアルバムにてまとめてございます。
ご興味ございましたらご覧くださいませ。


仕立て上がりのお太鼓とたれ、胴前の柄でございます。
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着け心地の感想です。
帯芯は 店にある中で一番硬いものを使用いたしました。
この帯は とてもしなやかで軽く すべりが良いので
最初に着けた時は 締めすぎてしまいました。
(初使いで気負いがあったのかも知れません)

二度目からは とても締めやすい帯として
とても満足いたしております。

ただ 白山紬のこの帯は「しわ」には特に注意が必要だと感じました。
柄の部分の扱いは 着付けの際にも特に気を付けました。

私のお誂え友禅染名古屋として 参考価格は12万円です。
塩瀬の白生地を使用した場合でも大差ございません。


最後に やわらか着物で茶道のお稽古に参りました折の取り合わせをご覧くださいませ。

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三浦清商店では 
悉皆事の運びは
京都の職人さんたちの
分業体制に支えられています。

染め仕事に関しても 
無地染め職人さんや
ぼかし染め職人さんだけでなく、
下絵職人さん、
友禅染職人さんにも 
お願いしております。


三浦清商店では ご用途に応じた白生地のご相談も承っております。

お誂えもの 悉皆御用のご相談、白生地へのお問い合わせは
お電話・メールでも承っております。
お電話は 三浦清商店 ℡/Fax 0752311529

店主 メールアドレス     tenshu@miurasei.jp
白生地や メールアドレス  shirokijiya@miurasei.jp
(メールアドレスはすべて半角小文字です)

どうぞ何なりとお申し付けくださいませ。

ご覧いただきまして ありがとうございました。

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2013/02/07

2013年2月 白山紬帯地 -友禅染お誂え名古屋帯-。

二月に入り、我が家では早々にお雛様のお飾りをしております。
時候に合わせて旧暦でなさる方も多い中、
やはり三月四月はいろいろと落ち着かず、
二月にお飾りするのを恒例にしております。

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さて、私事で恐縮ではございますが
この春には二人の子どもがそれぞれに学校を卒業する予定で
私も 楽しくお着物を着る機会も多くなりそうです。

その中で ひとつ集まりの予定がございまして、
その時には 普段着る機会のない紬に袖を通してみるつもりです。

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白地の大島紬です。
この着物に合わせて帯を誂えたいと思います。
この一つ前のブログでご案内させていただいた
白山紬の帯地を使います。

友禅染をお願いするのはいつもの職人さん、
重い柄でも安心してお願いできる大先輩です。
以前私が訪問着でお世話になったこともあり
今回は帯をお願いすることにいたします。

ブログでは記事にするのが煩雑ですので
この度試験的にfacebookのアルバムにて
随時写真を追加更新して 思い出として残しておきたいと思います。

写真の一覧が表示されますが、写真をクリックしていただきますと
それぞれの説明が右欄に出てまいります。
facebookを使っていらっしゃらない方にも
ご覧いただけると存じます。

ご興味ございましたら ご覧いただきますと幸甚にございます。
ただ今 下絵まで進んでおり、
白山紬帯地 白生地をお渡しして お仕事に入っていただいております。

>>2月21日:地染めが上がり、友禅の色挿し前まで進んでおります。
  地色は春の大地。
  立ち見上げた青空を背景に一枝の桜が賑わっている景色を帯に映しております。

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2012/09/20

信州まわた 上田の白双手織り紬の墨うち。

昨日からでしょうか、彼岸の入りを迎えますと
日中の暑さもしのぎやすくなりました。

さて、この秋にお召しいただくのでしょうか。
お色選びにご検討を重ねていただきまして
今朝、ようやく墨うちをさせていただきました。

手織りの信州まわた紬 着尺でございます。
巻物の状態でも 手織りの表情が豊かで、軽くもあり しなやかで
尺さしと針で進める手仕事も 気持ちよく運びます。

120920墨うちとは 反物に
身頃2枚、袖2枚、
そして衿衽の寸法を
絹糸で印付けする作業です。
上前と下前の身頃には肩明きと
くりこしを、
袖には左前袖口と右前袖口を、
衿衽には 上前衽の裾を、
それぞれ 糸印を付けます。

今のお品物も昔と変わらず、特に手織りの紬地には 
余分な丈がございません。
可能な限り縫い代などで調節して 寸法を割り振りました。
画像の左端には共色でお誂え染めをいたしました八掛地もございます。
袷の紬お着物として 仕立て職方に託します。
この後、3週間から4週間ほどで 納めさせていただきます。

さて、着付けがお見苦しいのですがお写真をひとつ。
以前、気に入った反物で誂えた単衣着物を 先日初めて纏いました。

縫い取りの小さな飛び柄の位置合わせを 自分で墨うちして調節いたしました。
自分で柄の位置を考えながら 仕立て上がりを好み通りにできるのが
何とも楽しいことでした。

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1209203最近では 五つ詣り用のお子様の紋付のお羽織とお着物など
改めて勉強しながら進めることも増えてまいりました。
また精進して努めたいものでございます。

この秋は着物を着ていろいろお出かけの予定も作りたいのですが
お友達の少ない私ゆえ、どうしたものか思案中でございます。



どうぞみなさまもお楽しみ多い季節をお過ごしくださいませ。

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2011/07/07

2011年 小暑。

7月7日。
二十四節気では小暑。
今日から23日の大暑までが「暑中お見舞い申し上げます」のご挨拶を交わされるのですね。

京都は昨夕から降り続く雨の影響から 蒸すものの過ごしやすい気温で迎えたこの日です。
定義によれば30℃は越えなくても25度以上であれば夏日と呼ぶそうです。ちなみに真夏日は30℃以上の日、35℃以上にもなると猛暑日ということです。

そうして考えれば 今日の雨は梅雨明け後には本格的な猛暑に見舞われるであろう その前に設けられた夏日。
お天道様の なかなか粋な取り計らいではないでしょうか。
ただ一点、被害をもたらすような豪雨だけはご容赦願いたいものです。


さて、今年もお誂え物の麻の帯をご利用いただいております。
麻の生地には白っぽいものと色の強く出たものを扱っておりますので お好みに合わせてお選びいただいております。

1107071小巾の麻生地では
生地巾を半分に折り、
帯芯を入れて仕立てれば
半巾帯としてご利用いただくことができます。

お写真の半巾帯には白色の帯芯を使用していますが、茶味がかったカラー帯芯を使用するとやや色の深い帯に仕上がります。


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こちらは八寸巾の麻生地を使用した かがり 名古屋帯 です。
右のお写真では生地端のかがりがご覧いただけますでしょうか。
帯芯を入れずに生地端だけをかがります。


いずれの帯も 綿や麻素材のお召物と合わせて涼しさをお楽しみいただきたいお品物でございます。

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2010/07/21

お誂え男物きもの 五つ紋の羽織と西陣上代御召。

京都では祇園祭の鉾巡行を境に梅雨が明け、連日猛暑に見舞われています。
この連休には二年ぶりに義母との合作でお地蔵さまの前掛けを四枚仕上げることができ、喜んでおりましたら夏風邪による激しい腹痛に倒れてしまいました。
皆様、くれぐれもご警戒くださいませ。


さて、連休明けからお品物の染め上がり品が揃ってまいりました。
一部をご紹介させていただきます。


・西陣上代御召の白生地です。
1007211生地巾は尺五分。
紋付きのお着物では以前に羽二重をご用意させていただいておりましたので、この度はやや洒落さをもちながらもお茶席でご着用いただける西陣御召をお薦めいたしました。
遠方をご来店のうえ、白生地に触れていただき色見本帳より色をお選びいただきました。
五つ紋を入れて仕立てます。


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墨打ちした白生地に紋糊を置いて色見本帳左上から二つ目の色に染めます。
紋糊方と引き染め方、それぞれの職方の手が入りますが 渋札にすべての指示を記載いたします。


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染め上がりの反物です。
今回は羽二重の黒紋付き羽織も合わせてお申し付けいただきました。
黒反物には「藍した黒染め」を確かめる藍色の色窓が設けてございます。

・お仕立てに必要な生地を取りそろえます。
1007216染め上がりの反物二反。
羽織には額裏をご用意。
着物には共色の通し裏を誂え染めました。
手書きになりますが、あらかじめお預かりしておりましたお着物より採寸した寸法を お客様に合わせた留意事項と共にそれぞれに書き添えます。

仕立て職方に手渡しておよそひと月お時間をいただきます。
上品に洒落たお着物。
仕立て上がりをお客様にお確かめいただく日が楽しみです。

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2010/06/18

麻・半巾帯のお誂え

今が旬なうえ、比較的早くお手元にお届けできるかも知れない 麻の半巾帯があります。

三浦清商店には麻の生地にも硬さ・色・生地巾の異なる数種類のお品物がございます。麻生地そのままでカラー帯芯を入れて半巾帯のお誂え御用を賜りました。


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左の画像は仕立て上がった半巾帯とベージュ色のカラー帯芯。
右の画像は帯のものとは異なる色(やや白っぽいです)の麻生地。

地の目の粗さも種類があり、お品物によって価格が異なります。
機会がございましたらお手に取ってお確かめくださることをお楽しみいただけるかもしれません。

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2010/06/01

気に入った反物 -仕立て上り-

京都でもさわやかに6月を迎えました。
さて、白生地やが気に入った反物が単衣のきものとして仕立て上ってまいりました。

1006011 若いころに母が揃えてくれた着物の中には 身にまとうことに戸惑いや迷いを感じるものが増えてきました。
特に年齢の異なるお友達と席をご一緒するお茶のお稽古などには無礼講を許されても、お稽古への気持ちが落ち着かないものでした。
気に入った反物で好みの色に誂えたこの着物で 6月のお稽古に臨みたいと思います。

お稽古では6年ぶりとなる会のおはなしに花がさくことでしょう。
まこと、楽しみです。
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2010/05/16

気に入った反物 ‐その後‐

4月に仕立てに出したお誂え染め・一つ紋を入れた反物が袷の色無地着物に仕立て上がってきました。

1005151「三浦清商店」は白生地卸商なので 取り扱うのは『絹・麻・綿の 染めることのできる小巾・広巾の白い生地』です。
「染め」、「仕立て」、「刺繍」などは工程ごとに細かく分業された職方を渡り歩いて(オットが自転車で走ります)ひとつのお品物を仕上げる悉皆御用もさせていただいています。
染め方や色、生地、またはお品物(着物・ふくさ・風呂敷・ショールやマフラーなど)によってそれぞれの工程ごとに異なる職方をコーディネートし、仕上がりも吟味させていただく悉皆業です。

ざんねんながら 「白生地や」 が仕立てているのではございません。

さて本題です。
以前気に入った白生地AB反の反物を手に入れました。

淡い紫色を使った縫い取り刺繍を見て、黄みがかったクリーム色のイメージをしっかりと持ちながら、地色を色見本を染匠(ハードカバーの生地染めの色見本帳)から選ぶまでに長い月日を経てしまいました。

そして染め上がりを見て袷か単衣かとまたまた迷い、半年ほど紙に巻いて箪笥に置かれていたものをようやく仕立てに出しました。
お稽古着なので急ぐものでもなかったのですが やはり仕立て上がりが楽しみです。

単衣には絽の衿裏を付けます。
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丈が十分にありましたので、染め上がりのAB反物は難を避け、縫い取りの柄をある程度合わせて自分の寸法に墨うちをしました。
絽衿裏は二巾・2枚ひと組ですので半分に裁ちます。
寸法を書いたものも付けて、3~4週間で仕立て上がる予定です。

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2010/05/10

お誂え・夏物コート

爽やかなご時候を迎えましたが、早くも夏物コート地のご紹介です。

絹紗を風通に織った反物です。

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3種類ございます。

左から流水柄、縦縞柄、市松柄です。



 

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上の3反は白生地です。


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3色を用いた「もやボカシ染め」にてお誂えコートをお申し付けいただきました。
(縦縞柄はピンク系、市松柄はグレーがかった紫系のもやボカシ染めです)


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市松柄、ピンク系のもやボカシにてお誂えいただいたコートです。

着尺ですので仕立上がり後、残り布で房付きショールをお申し付けいただく方もいらっしゃいました。

夏物コートはちりよけとしてお洒落に着こなしたいものですが、変わった織物のお品物はいかがでしょうか。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

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2010/04/22

お誂え・むじの染上り -着尺反物-

三浦清商店ではお客様のご要望に応じたお誂え染めを承っています。
すこしご紹介させていただきましょう!

お手持ちの反物を染めさせていただきました。
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白生地の巻きのままで眠っていた2反のちりめん地をそれぞれコートと羽織になさりたいとのこと。
再練の後、お好みのお色で染め出しました。
お誂え染めの綸子の小巾はコート裏・羽織裏です。
左の画像は写真では色が出ず 残念ですが、実物はやや赤味が加わりすっきりとしたとても上品なむらさき色なのです。


1004213ひとつ前の記事でご紹介した抜き紋入り着尺が八掛地と共に染上りました。写真中白丸で囲んだ部分に紋糊が置かれています。染上りをチェックして糊おとし・上絵へと進みます。


1004214信州は上田の手織り紬です。羽織と着物に、とのことでお誂え染めさせていただきました。手織り紬は「ふし」に色が溜まりやすいなどの特性から引き染めにします。白生地から何度も色をはけで重ねてご希望の色に近づけていくので なんともいえない色の深みが出ます。染上った反物として納めさせていただきました。




1004215お手持ちの小紋反物に八掛地のみお誂え染めさせていただいて 袷着物として仕立上ってまいりました。表地色によっては八掛地がうつる場合があります。このお品物もぼかし染めにさせていただきました。左端の包装紙の中身は八掛地と同色で紋ちりめんの帯揚げもお誂え染めいただきました。

1004216前回の記事では刺繍紋入れのために染めた後に墨打ちをしたお品物です。八掛地も染め上がり、胴裏を付けてお仕立に出しました。お仕立には3~4週間かかります。納めさせていただくまでもう暫くお時間をいただきます。

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