« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »

2015/06/18

2015年6月 光沢をもつ着尺 -緞子-

私事でたいへん恐縮ではございますが 右腕関節炎のため ここ数日メール、その他仕事など遅れ気味の白生地やでございます。店主はじめ 三浦清商店は変わらず元気に動いておりますので お急ぎの方はお電話でのお問い合わせをよろしくお願いいたします。

さっそくですが 光沢をもつ白生地へのお問い合わせをいただきました。
手持ちの生地をご覧くださいませ。

毘沙門亀甲柄
Dsc_1549Dsc_1550


紗綾型に小花
Dsc_1552Dsc_1553


吹雪柄
Dsc_1554Dsc_1555


紗綾型Dsc_1556Dsc_1557


以上でございます。
すべて緞子白生地で三丈でございます。
生地巾も小巾でございます。
ご検討いただきますようお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015/06/08

2015年6月 夏物波筬(なみおさ)の帯地 

紫陽花とみやこわすれの向こうの半夏生が初夏の庭を彩ります。
Dsc_1549

三浦清商店では定番で扱っておりました夏物帯地 波筬(なみおさ)が在庫限りとなってしまいました。
Dsc_1542
このお品物は九寸巾、ふつうの名古屋帯仕立てでお愉しみいただいております。
ご覧いただいてわかるように 紬の糸を用いて特殊な技術で波柄を織り出したもので、とても涼しげな帯としてご利用いただいております。

この帯は 帯芯によって表情が変わります。
紺色に染めあがった帯を例に、まずは白を合わせます。
Dsc_1536Dsc_1538

色を合わせてみます。
左はうす水色を 右はうすグレーを合わせてみました。
(映りの違いは畳の色目の違いを目安にご覧ください)
Dsc_1543Dsc_1533

お召物に合わせて 波柄を立たせたい場合とそうでない場合、または 小物とのお取合せで帯の色と帯芯の色を選ぶ愉しみがございます。
ただ、残念なことに 帯芯のお誂え染めはできませんので ある程度決まったお色の中からお選びいただくことになりますことを ご了承くださいますようお願いいたします。

以前、染色作家さんが 帯芯に金魚の絵を挿されたことがございました。
イメージとしては このような感じでしょうか。
Dsc_1540

みなさまにも いろいろお愉しみいただければ嬉しく存じます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015/06/04

2015年6月8日発売 『折にふれて きものの四季』。

この時期の雨は身に堪えるほどの蒸し暑さにはじまり、雨あがりには風がとても爽やかです。
梅雨を迎えるすこし前の みじかくて心地よいご時候、しっかりと味わっておきたいものです。
と思っておりましたら、どうやら 本日から京都は梅雨入りしたとのことです。。。

さて、清野恵里子さんの 新しい著書が発売されます。
ステキなお写真は 『きもの熱』や『樋口可南子のいいものを、すこし。 -その2-』などでもおなじみの浅井佳代子さんです。
文化出版局  『折にふれて きものの四季』。
 定価 本体価格 2,800円+税
 2015年6月8日発行
 ISBN:978-4-579-21238-5

Dsc_1507Dsc_1508

月刊誌「ミセス」で連載なさっていた、清野恵里子の「きもの随想」、「きもの歳時記」の中から選り抜きの記事をまとめられた一冊です。

「折にふれて」では お着物生地、帯、それぞれのお品物にまつわるエッセイも味わい深く、めぐりあわせの不思議の上に取り合わせられたお品物が きもの姿としてぴったりと沿う様を 浅井佳代子さんによる写真で存分に鑑賞できます。ページが分かれており エッセイを読んでその余韻の中で写真を見ることができるからなのかも知れません。

「ミセス」での連載期間が7年にも及ぶ長い年月を継続中でいらっしゃるとのことですので 「清野恵里子のきものの愉しみ帯あそび」などでも拝見した、清野さんならではのお色目の小物達、帯揚げなどをみつける楽しみもあります。

さて、下の画像は私の本棚、清野恵里子さん著書関係のコーナーです。
Dsc_1514
雑誌メイプルでお馴染みだった樋口可南子さんの「きものまわり」は2002年5月に、「きもの熱」は2003年1月号から2年間連載された清野さんのエッセイを元に2005年4月に発売されました。


そして同じ年のメイプル6月号の綴じ込みで 「清野恵里子さんのきものの愉しみ色いろいろ」という冊子があります。当時の私にとって紬の着物に合わせた帯締めと帯揚げの取り合わせがとても新鮮で、今でも大切にしています。
Dsc08665
それぞれをじっくり それこそ 折にふれてそれぞれの本を開いてきたものですから 「折にふれて きものの四季」には 内容は新しいけれど しっくりと馴染むのを感じます。

下の画像は雑誌ミセス2011年5月号での清野さんのエッセイ「きもの随想」と「折にふれて」でのページです。ブログでも取り上げましたがこの号が出ましてから お風呂敷と帯揚げを同色でのお誂え染めを承ったことがとても心に残っております。雑誌掲載のお品物と同じお色でお誂えを承りましたのは 道明さんの四色ぼかしの高麗組の帯締めをお持ちでいらっしゃる方でございました。

Dsc_1516


品川恭子先生の手で染められました「藍の竹」のお着物もとてもすてきなお品物で、清野さんのエッセイなどで見かける度に 「きもの熱」 を開いてきましたが 「折にふれて きものの四季」を見て「あれっどこかで見たぞ」と感じては 他の書籍などを繰る。まずそんな楽しみが この本棚の前で しばらく続きそうです。この本の帯にもあるように「きもの」で触れる工藝の世界を味わうまでは 私にはすこし段階を踏むことになりそうです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2015年5月 | トップページ | 2015年7月 »