信州まわた 上田の白双手織り紬の墨うち。
昨日からでしょうか、彼岸の入りを迎えますと
日中の暑さもしのぎやすくなりました。
さて、この秋にお召しいただくのでしょうか。
お色選びにご検討を重ねていただきまして
今朝、ようやく墨うちをさせていただきました。
手織りの信州まわた紬 着尺でございます。
巻物の状態でも 手織りの表情が豊かで、軽くもあり しなやかで
尺さしと針で進める手仕事も 気持ちよく運びます。
墨うちとは 反物に
身頃2枚、袖2枚、
そして衿衽の寸法を
絹糸で印付けする作業です。
上前と下前の身頃には肩明きと
くりこしを、
袖には左前袖口と右前袖口を、
衿衽には 上前衽の裾を、
それぞれ 糸印を付けます。
今のお品物も昔と変わらず、特に手織りの紬地には
余分な丈がございません。
可能な限り縫い代などで調節して 寸法を割り振りました。
画像の左端には共色でお誂え染めをいたしました八掛地もございます。
袷の紬お着物として 仕立て職方に託します。
この後、3週間から4週間ほどで 納めさせていただきます。
さて、着付けがお見苦しいのですがお写真をひとつ。
以前、気に入った反物で誂えた単衣着物を 先日初めて纏いました。
縫い取りの小さな飛び柄の位置合わせを 自分で墨うちして調節いたしました。
自分で柄の位置を考えながら 仕立て上がりを好み通りにできるのが
何とも楽しいことでした。
最近では 五つ詣り用のお子様の紋付のお羽織とお着物など
改めて勉強しながら進めることも増えてまいりました。
また精進して努めたいものでございます。
この秋は着物を着ていろいろお出かけの予定も作りたいのですが
お友達の少ない私ゆえ、どうしたものか思案中でございます。
どうぞみなさまもお楽しみ多い季節をお過ごしくださいませ。
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