お誂え・むじの染上り -着尺反物-
三浦清商店ではお客様のご要望に応じたお誂え染めを承っています。
すこしご紹介させていただきましょう!
お手持ちの反物を染めさせていただきました。
白生地の巻きのままで眠っていた2反のちりめん地をそれぞれコートと羽織になさりたいとのこと。
再練の後、お好みのお色で染め出しました。
お誂え染めの綸子の小巾はコート裏・羽織裏です。
左の画像は写真では色が出ず 残念ですが、実物はやや赤味が加わりすっきりとしたとても上品なむらさき色なのです。
ひとつ前の記事でご紹介した抜き紋入り着尺が八掛地と共に染上りました。写真中白丸で囲んだ部分に紋糊が置かれています。染上りをチェックして糊おとし・上絵へと進みます。
信州は上田の手織り紬です。羽織と着物に、とのことでお誂え染めさせていただきました。手織り紬は「ふし」に色が溜まりやすいなどの特性から引き染めにします。白生地から何度も色をはけで重ねてご希望の色に近づけていくので なんともいえない色の深みが出ます。染上った反物として納めさせていただきました。
お手持ちの小紋反物に八掛地のみお誂え染めさせていただいて 袷着物として仕立上ってまいりました。表地色によっては八掛地がうつる場合があります。このお品物もぼかし染めにさせていただきました。左端の包装紙の中身は八掛地と同色で紋ちりめんの帯揚げもお誂え染めいただきました。
前回の記事では刺繍紋入れのために染めた後に墨打ちをしたお品物です。八掛地も染め上がり、胴裏を付けてお仕立に出しました。お仕立には3~4週間かかります。納めさせていただくまでもう暫くお時間をいただきます。
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