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2007/02/08

わくわく感、ふたたび。

絞り柄のお誂え帯揚げの御用を進めるにあたって、絞り職方が店まで足を運んでくださった。
私がご用意させていただいたのは、お伺いしていた柄の帯揚げ地と、簡単な説明を付記した染め色の見本切れを貼り付けたもの。

色の取り合わせを見せ、プロの目からアドバイスをいただいた結果、柄にあてた色を少し濃くしていただくことにした。また、絞りの染め方で、地色と柄、その間に白場を持たせることも可能だという。つまり、濃い地色であっても 染め方次第で絞り柄を付けることができるということである。ただし 染め工程が一つ増えることで加工代が上がる。

今回は地色に白、もしくはうす色を選んだので白場を持たせる必要もなく 二色それぞれに一回ずつの染め工程だけで仕上がる予定。

帯揚げの用途を考慮して 一般の絞り柄よりこころもち小さめにするのだが、絞り職方は「これからさっそく型を掘りますわ」と仕事場に向かわれた。柄の型は 菊の花 と 楓の葉 である。店を出られるその背中に「では よろしくお願いします。」と声をかけながら 仕上がりをイメージすると新たなお品物を作り出すというわくわくした思いがわいてきた。

今回 新たに作られる型は店で使いたいと考え、お客様のご負担にはしなくて済む。こういう配慮も紋などでは出しにくい事である。

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