着物の帯の締め方。
ご来店くださる皆さんは、本当にお洒落に着物を楽しんでいらっしゃる。私も周囲に声を掛けて着物でお出かけする機会を増やそうと考えている。
着付けを習っていた頃、帯は袋帯でも名古屋帯でも背中側の真ん中でしっかりと結ぶように練習を重ねていた。いかにしっかり結ぶかが重要だとまで認識していた。その結果 折角整えた襟元は崩れるし、何より大切な帯が傷むことが何より避けたいことと思った。その後しばらくは、帯を結ばずに留める道具を使用したが、その異物のお陰でお太鼓の裾のラインが決まらないことが我慢できなくなった。
そんな時に耳にしたのが、Hさんの口から出た言葉、
「私は帯を背中で折って その部分を押さえた紐を一本使うのよ。あなたはどうなさっているの?」
にハッとして、それ以来紐を一本増やして着物を着ている。
これが具合がよろしくて、すべての問題点を紐一本が解決してくれた。
これから着物を着て、不都合を感じることがあるかもしれないが、その時は柔軟に解決策を探ろうと思っている。
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コメント
池田重子さんはどんなに高級な帯でも胴と太鼓を切り離してしまうと聞いたことがあります。
(シマリスのおばぁちゃんの帯もそうなっています。)
シマリスは教室で習った、背中を折る方法(紐なしでやるのでぐしゃっとなります)と石田節子さんの紐で留めながら帯を締めていくのと二通りを使い分けておりますよ。
投稿: シマリス | 2007/02/21 07:08
シマリスさん、やっぱり帯の締め方はいろいろあるのですね。
「胴と太鼓を切り離す」のは いわゆる文化帯のカタチなのでしょうか。白生地やでも加工をお申し付けいただくことがありますが、やはりもったいないという言葉がまだちらほら聞こえます。だからといって着物の装いを諦めるわけにはいきませんものね。
いろいろやってみて自分流ができるのは、嬉しいことです!石田節子さんの締め方、調べてみますね。
投稿: 白生地や | 2007/02/21 14:05
文化帯=作り帯ですよね?
切ってあると胴から太鼓へ変化する背中の部分がすっきりしますね。
おばぁちゃんの夏物の帯を締める時、胴の部分の仮留めに背中下部分に洗濯ばさみを使ったら、そのまま取るのを忘れて帰ってきてから気が付いた事がありました。(笑)
お太鼓の裾に隠れて見えませんでしたけど。(恥)
やはり切ってしまうのは勿体無い気がしますよね。
今は切らずに作るつくり帯がありますから、その点楽です。
今、シマリスは切り離し型でシルクモールの市松柄の帯を織っております。
投稿: シマリス | 2007/02/21 16:19
帯の締め方にはいろいろあるのでは、と思いましたが、シマリスさんにも教えていただけてよかったです。
お仕事のことでもあるのですが、昔ながらのことしか知らないので、今のこともいろいろ教わりたいと思っています。
シマリスさんは 作り手でもいらっしゃるので、頼りにしてしまいます(^^)。
また、どうぞよろしくお願いいたしますね。
ありがとうございます。
投稿: 白生地や | 2007/02/21 18:33
昨日、美しいキモノを立ち読みしましたら(重かった!)、京都の着付けの先生らしき方が、関東と関西の相違点を書いておられました。
それによると、京風は「帯は結ばずに、折る」と書いてありました。
全体的には、芸妓さんや舞妓さんの普段着を思い浮かべるような着付けだったように思います。
でも、白生地やさんは「結ぶ」と習われたとのこと。
お教室によっても違うのですね。
ちなみに私は独学なのでいろんな本を見たのですが、帯は折ってます。
傷まないというのと、帯芯が厚い帯だと結ぶのがとっても大変だった経験に懲りて、折る方を選択してます。
投稿: 熊五郎 | 2007/02/21 23:07
熊五郎さん、
お着物をお稽古でお召しの熊五郎さんも、やはり折っていらっしゃるんですね。「京風」を認識していなかった私には苦笑事ですが、「大切な帯」と着やすさを考えるとお太鼓結びではすぐにたどり着く点なのかも知れませんね。
ありがとうございます。
また、いろいろと教えてくださいね。
投稿: 白生地や | 2007/02/22 08:50