色挿し。
さて、昨日心にとめた広沢の池の風景がまだ温もりを保つ今日、朝一番に友禅方がうちの店まで足を運んでくださって 色挿しを終えた訪問着を見せてくださった。
一つひとつのモチーフにつけた色の濃淡に変化があり、全体にかさのある絵図に仕上がってきた。
生地巾は伸子で張ったために伸びた部分も見られる。模様一つひとつに豆汁が塗られ、白色部分には胡粉を塗り、うすい色から濃い色へと色が挿されてゆく。比較的大きな柄の部分と 小さな部分とでは 使われる刷毛や筆なども異なるのであろう。
この高砂縮緬 七号 という名の浜ちりめん・四丈物は 高品質の良い白生地なので しっかりと生地に色を挿し入れて下さったことと思う。
写真では雰囲気だけでもお伝えできるといいのだが、このもみじの色を特別に気に入ってしまった。これは上前の、顔に一番近い肩に位置するものである。こうなれば早く身にまとってみたいものだが、この先、あれをしてこれをしてこの段階を踏んでそして…。
お仕立に至るまでは まだまだなのである。
――――――――――――――――――――――
この題材は、白生地や(私)が京都の職人達の手で友禅染で誂える自分で着る訪問着です。一連の流れをご覧になる場合は、カテゴリーから趣味を選んでくださいませ。
ときたまペットのカメや犬たちが姿を見せますが、悪しからず。
ありがとうございます。
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- 二条駿河屋さんの『嵯峨菊』(2010.11.27)
- 二条駿河屋さんのアマリリス。(2010.05.12)
- 『さつまいも』から『朝顔』!!(2009.08.08)
- 『子犬のカイ』君の、その後。(2007.05.06)
- 私の「お誂え訪問着」の締めくくり。(2007.03.01)
「お仕事なこと。」カテゴリの記事
- 2013年12月 -お誂え染め ちりめん帯揚げ3枚企画-(2013.11.28)
- 信州まわた 上田の白双手織り紬の墨うち。(2012.09.20)
- 2012年6月6日 桐箱の価格が変わります。(2012.06.06)
- 「真珠色」の帯揚げ。(2012.06.03)
- 駒塩瀬の帯地 白生地。(2012.02.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント