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2006/09/27

友禅方との打ち合わせ。

下絵が上がってきた私のお誂え訪問着。
昨日友禅方の職人さんが打ち合わせのために 店まで足を運んでくださった。

まず、絵羽に描きあがったこの下絵と参考書と写真をご覧いただく。
私の心のふるさとである広沢の池のこと、地色や私の望む全体の雰囲気をオットが伝えてくれる。

友禅職人さんは、上前のスソ(上前身頃と衽)の柄をじっくり見て、スソ全体を見ておられた。
そして、具体的に友禅を差す部分とボカシを入れる部分、その配分をオットと一緒に考えてくださった。

友禅で色を差す部分には友禅糊が置かれ、柄の輪郭部分には糊糸目が置かれる。
「友禅部分が広いと、かたくなる」というようなことをオットと話されていて、恐らく物理的に生地がかたくなるのだと理解している私。
ぼかしは、全体にやわらかい感じを醸し出すために 随所に必要である。が、それ自体にも メリハリをつけていただけそうである。

友禅方の職人さんとオット、私の中で 一つ一つの柄に対する具体的なイメージが沸いてないのは この私だけかも知れないが、なんだか最高に嬉しい気持ち。
下絵方の名前をお尋ねになったので答えると、ちょっとした経歴やどのようなトコロのお仕事をされているのかなど よくご存知であった。この友禅方も 実はとても良いきものを出されているトコロの…。
だから 以前から私たちの店に足を運んでいただいても 私は奥の間からしか様子を伺ったことがなく、この場はとても緊張した。

この訪問着には背中に一つだけ紋を入れることにしている。
染める前の糊置きの前に、紋糊を置きたい旨を伝えると、
 「このきものには縫い紋なんかの方がよろしいよ。洒落紋になるけど。」
なるほど、堅苦しい感じではなく、ちょっとやわらかい感じの柄行きなので、洒落紋は願ったりのアイデア。
紋を考える楽しみが一つ増えた。

この友禅方がその足で 糊置き方に染めイメージを伝えるために きものと参考書・写真を持って行ってくださった。

糊置きができればまた、見せていただく予定である。
あぁ、楽しみ!

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