お誂え浴衣 -染め-
あぁ、とうとうこの日がやってきた!
いよいよ「染め」である。
もう、すっかりお世話になっている#手染メ屋#さんの染め体験教室。
まず、量った生地重さを元に、色濃度によって染料や染め水(染液)の量、媒染剤(色がつきやすくしたり定着させたり、とても重要なモノ)の量を求める。
工房には染料としての天然素材がいろいろあるらしいけれど、今回使わせていただくのは乾燥した枇杷の木の皮。大きな樹皮でも この剪定鋏のようなものを使えば切り刻むことができる。
「染料をぐつぐつ煮て漉す。」を数回繰り返して生地重さに対して適切な量の染液をつくる。
湯気の香りが芳ばしく おからを炒ったときのものに近い感じがした。
生地が染まりやすいように下準備をしてから、いよいよ染液に浸ける。下準備段階から染め段階、とにかく液体に浸ける間はムラにならないように 生地を広げながら一反分の長さをくり送る。染液は70℃くらいまで温度を上げるので、結構熱く、軍手をした上にゴム手袋をして作業をする。このあと火を止める。水温が下がる過程でも生地に色が入り込むのである。
再度、上の写真で述べた工程を繰り返して洗濯。
なにやらハラハラどきどきしながら、でもやっぱり染めは楽しみながら(ずいぶんと店主や番頭さんに助けていただきました)、デジカメの話やら子供の話やらきものの話やら…はい、いろいろと楽しみながらどんどん進めてとうとう染め上がりましたぁぁっ!
・
染まり具合はムラもなく、いや、実際 つくづくとても良い色。樹皮を使ったのに、枇杷の実を思わせる色。
やっぱり草木染めで出る色はやわらかいなぁ。
…あぁ、うれし。
あと暫く自宅で乾かして、乾けば絞り部分の糸を切る!
気になる柄の出具合。
それはまた 後報にて。
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コメント
いやぁ、いい色ですね~♪
小さいころ父に連れられて得意先の染めやさんに行ったとき
仕事場がすごく暑くて蒸気でいっぱいだったのを思い出します。
絞りの柄がきれいに出てたらいいですね~(^-^)
投稿: しずか | 2006/06/05 10:11
うふふ、良い色でしょ。
帯に合わせて決めた色なので、
絞りを解いてから何度も帯を乗せてはオットに見せたり 鏡の前で自分の顔に合わせてみたり…。
今日、手湯のし方にまわして、墨打ちをし直してから即、仕立てにまわしたいと思います。
祇園祭が楽しみなんですw!
投稿: 白生地や | 2006/06/05 11:52