いろいろあります。
今日はややこしい染め上がりきもののお仕立て準備でどっと疲れてしまった。
お仕立て準備というのは、反物からのお誂えきものの場合、受け賜った寸法どおりに縫い代分を加えた裁ち寸法を「墨打ち」することである。墨打ちを元に 紋を置いたり柄を置いたり それぞれ職人方で仕事は進む。
職人方より返った反物に仕立て上がり寸法を書き添えて お仕立て方に渡せる状態にすれば、白生地やの悉皆仕事は大方終わる。
今日の染め上がったきものは柄もので、お教室でのご指導の下にご自身でお誂えられたはずなのだが、そのきものと寸法が 合っていなかったのである。それを承知で当方にお仕立てをお申し付けいただいたのである。
まぁ、きものというものは、丈が長ければ仕立てる時に内揚げをすれば良く、短かければ着るときに腰紐の位置を低くすればちゃんと着ることができるのである。私 白生地やとしては裁ち損ないさえなければ お仕立て方に適切な指示を出すことで、ご依頼者の作品はきものとして十分なお品物に仕立て上げることが出来るのである。
まだまだ未熟な私がカタイ頭でじたばたしてしまっただけである。
結局母の助け舟のお陰で すっきり片付いた。
「あんまりむつかしぅ 考えんでも…。」 と、父。
「まぁ いろいろありますえ。」と、母。
ぼちぼちがんばります。
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