お誂えの縫い紋。
さて、お仕立て直しをするきもの、鬼しぼちりめんの縫い紋があがってきた。
洒落着として、当初より みどりいろの葉のモチーフを 縫い紋で一つ紋をご希望であった。お預かりしていた麻布に施した 見本の葉の刺繍に近い図案を 紋帳の中からオットがいくつか選び、家族で吟味して絞った数個の紋をコピーしたものから ご本人に決めていただいた。背中心で身頃が縫い合わされるので 背紋はこのように生地の端(耳)より縫い代分をまたいだカタチで付けられる。写真左、縦方向の裁ち目は肩開きである。洒落着の縫い紋である。大きさは 鯨尺にて八分(通常五分五厘)と、やや大ぶりとした。
さて、これが紋型である。白いのは「ごふん(白墨の粉)」、紋を刺繍するときの下絵に用いたあとである。
このきものは今日の夕方、洗い直した八掛と 新しい裏絹をひとまとめにし、仕立上がり寸法を書き出して 父が仕立屋さんに持って行ってくれた。
いよいよお仕立である。
今月末にはお客様のお手元に届く。
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