塩沢紬の「はやし織」と「やまだ織」。
「冬物に大島紬はあまり好ましくないかも…」と母。
昨日ふと見かけた冬物のきもの生地を「これは白大島ですね。」と言ったことを受けてか、母がつぶやいたことばである。調べるうちに、これが「白大島」ではないことを感じて今日、両親に確認してみた。これは通称越後紬という、かつて塩沢紬の織元で「はやし織」と「やまだ織」があり、その前者によるお品物であろうということである。はやし織物の、草木染の糸で手織りによる紬であるという。絣柄にもいろいろな表現ができるものである。「身にまとうと そぅた感じが良ぅてなぁ、そこらの品物とはぜんぜん違う。」とは父の談。
そこで母の箪笥から出されてきたのがこのハギレである。「やまだ織本場塩沢絣」とあり、すでに母のお召し物のひとつとなっている。
この件で、改めて紬ものの奥の深さを感じることとなった。むかしの良いものというのが確かに存在し、その良さを知らない私は、こうしてひとつひとつを手にとって教わっていきたい。手に触れると凹凸感があり、とても軽いのである。
◆この記事は前日分の記事削除に伴って内容変更いたしました。
(平成17年5月13日)
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コメント
こんばんは。わかです。
私も気に入っている白大島があるのですが
あの軽くて、うすく、身にまとうとシャキッとした感じがあって、気持ちが良くて何とも言えず大好きなのですが。。。果たして白大島かしら?
着物良いですね。最近はあまり着なくなってしまいましたが、少しずつ着る機会を作って行きたいと思っています。
本当に綺麗な紫色とっても素敵です。
投稿: わか | 2005/03/02 22:09
わかさん、こんばんは。
コメントをありがとうございます。
私もそろそろきものが着たくなってきました。やわらかものを主に着る私ですが、新しい紬のきものはなんだか身体にそいにくい感じを受けます。本当は母たちから譲り受けて、幾度か水を通したもの(洗い)を着てみたいと思っています。
白大島には白地に色の入った柄があり、まわた紬にはないつるつる感がある、という印象です。まだまだ要勉強の私です。
ところでこの紫のつむぎ(都合で平成17年4月2日の記事に転載)。
私もわくわくして仕上がりを待ちます。
投稿: 白生地や | 2005/03/03 00:39