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2005/02/10

お仕立て直し(まわた紬)のあがり。

「きものを仕立て直す」仕事の流れにてご紹介したきものである。

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解き端縫いから丸洗い・八掛地の染め出しと湯のし仕上げを経てお仕立てに出し、今朝ほど上ってきた。
きものを少しでも着られる方であれば 八掛の色というものに 興味を持たれることだろうが このきものに関してはお客様のご意向で、表地の同系色かつ、色の底に明るさを加味したものを合わせた。一般にこういった取り合わせだと、帯などの色に遊びの要素も含めることができる。また、お客様によって 年齢やそのきものを着るTPO、お手持ちの小物などによって趣向が出るものである。
柄・色味・生地共に よいものであったので あれやこれやと 八掛の色に思いを巡らせてみた。母などは海老茶色系の落ち着いた色を、私なら たて縞の濃い藍色と同程度の濃いえんじ色を持ってきたいものである。二人とも 自分の着たい色なのであろう。また、深い抹茶色でもかなり粋な感じになるのではないだろうか。

写真では分りにくいが、洗うごとにまわた紬のやわらかさが出て、身にまとったときに添いのよさが味わえることであろう。とてもいい風合いになるものである。

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