¥210 の文化。
初えびす祭の際、ふらっと立ち寄った文具店、大和大路通り四条を下がった東側のヤマ京さん。
目に付いたのが この「隈取」である。白紙に印刷され、各々の名前まで記されている。隈取は 部分的にかすれさせたり にじんだ感じを出してあり 一枚¥210であったが 額に入れて楽しむことにした。何となくおめでたい感じを受けるので 赤い額縁に金のマットを選んでみた。仕事は寺町三条を上がったヤマシタでお願いした。遊びの一点である。
さて、白生地屋にとって隈取とは 押隈(おしぐま)用白生地として 小巾の羽二重(およそ750g/疋)を買いに来てくださるもので、まったく知らぬ存ぜぬでは格好の悪いハナシである。お買い上げは ¥650/尺(税別)を おおよそ一尺五寸より二尺ほどで一つの押隈とされるらしい。
白生地やとしては 一度実物を拝見してみたいものである。
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コメント
じつは押隈の経験ありなんです。
でも買いに行ったときは、
「押隈をするので」といっただけで、
お店の方が出してくれたので、
こんな詳細を初めて知りました。
投稿: 龍の目 | 2005/01/23 00:31
「押隈」については、いろんな点で興味があります。
押隈は仲介が存在するのか、個人で可能なのか、ナゾは深まるばかりです。
白生地を扱う立場からは(私個人の見解なんですが)保存性を考えれば「あぶら取り紙」などの方が、また 表装には絹が適してるのか、なんて いろいろ知りたいものです。
でも押隈、大切にされていることでしょうね。
投稿: 白生地や | 2005/01/23 12:41