着尺のしけ引き染め。
しけ引き染めの着尺が上がってきた。
しけ引きとは 京友禅の手描き染め技法の一つで 櫛状の「しけ刷毛(はけ)」で何色ものしけを引き 細筋の縞柄を染め付けるやり方である。 織り縞とは異なる縞や格子柄が描かれる際 色の取り合わせや生地によって なんとも言えない多様な味が出る。これは以前ショール地に染められた物で しけ引きらしい染め柄である。
この着尺に入る波の地紋柄を立たせるためか 職人の手によって濃淡の変化をもった「しけ引き柄」となった。
まず白生地に薄いグレーをかけ(写真左) わざとムラにしけ刷毛をかけてある。拡大してみると(写真右) 地紋が立っているのがわかるだろうか。
好みがあるだろうが、こういうのもまた 深い趣があって良いのではないだろうか。
この反物をきものに仕立てるとまた 雰囲気が違っていいものになると思う。
| 固定リンク
「お仕事なこと。」カテゴリの記事
- 2013年12月 -お誂え染め ちりめん帯揚げ3枚企画-(2013.11.28)
- 信州まわた 上田の白双手織り紬の墨うち。(2012.09.20)
- 2012年6月6日 桐箱の価格が変わります。(2012.06.06)
- 「真珠色」の帯揚げ。(2012.06.03)
- 駒塩瀬の帯地 白生地。(2012.02.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント