2007/11/07

明日は拾翠亭へ。

近い場所にありながら 京都御苑内にある拾翠亭でお食事をいただくのは今回が初めて。
子供の学校行事としての催しのあと、お昼を皆さんとご一緒に頂く予定です。
午前の部はあまりきものを着たい場所ではないのだけれど、短時間なので、やっぱりきものを着たいもの。
なかなか着る機会のなかった紬をわくわくしながら飾り糸を取る。
これは義母から譲り受けた山田織の塩沢紬。オットと帯や小物のコーディネートを楽しむ。

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帯揚げと帯締めの取り合わせを決めるのが楽しい。
画像では分かりにくいけれど、右の帯揚げは落ち着いた感じのむらさき。
画像の左はしの臙脂色はコート。

明日はお天気も良さそうなので久しぶりにお目にかかる方々と楽しく過ごしたい。

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2007/07/10

色無地のお着物。

いろいろある きもの地の中で、色無地のお着物として 全体に柄の入った紋意匠のお品物がございます。
はっきりと見え、程よい大きさの図柄です。

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薄いグレーに染め上がった左の画像は紋意匠のお品物。端の青色は紋糊を置いてございます。
八掛地付きの三丈物で マーガレットのような花を一面に配し、菫などの小花が散らしてございます。
右は染める前の白生地を撮った画像です。柄が分かるでしょうか。

0707102こちらはこれから無地に染める三丈物です。ご用意いたしました八掛も表地共色に染めるよう承っております。


店では お品物が日々入れ替わってございますので、品切れの際にはご了承くださいませ。

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2007/06/30

お誂えお着物 -奈良Sさま 参-。

お誂えお着物の表地が染め上がりますと、お仕立の準備がございます。

0706291単衣のお仕立には衿裏を付けます。
Sさまには居敷当てをお申し付けいただきましたので、羽二重二巾の白生地1mをご用意いたしました。

0706292袷のお仕立てには 八掛地と胴裏をご用意いたします。
表地のお色が渋めの淡いピンクベージュですので 八掛地は表地共色の額ボカシに染めました。
表地が淡色の場合、八掛地色が表にうつらないための額ボカシ染めです。
胴裏は この真綿紬と一緒に収まっていた薄手の白生地をご使用いただきました。この白生地はS様も使い道をご思案してらして、この度のお誂えお着物へのお役立てに お喜びでございました。

この度のお誂えお着物には 引き染めと八掛の額ボカシ染めにひと月強、そしてお仕立におよそひと月のお時間をいただきました。
お仕立上がりは やはり きりっとして いつ見てもうっとりといたします。
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思いのこもった大切なお品物のお誂え御用をさせていただきまして Sさまにも心から感謝申し上げます。
末永くご愛用いただけることを願っております。

ありがとうございました。

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2007/06/29

お誂えお着物 -奈良Sさま 弐-。

紬の反物を拝見したところ生地の傷みなどはありませんでしたので、色を決めていただくことにいたしました。

ご来店いただきますと 染め生地による色見本を見て決めていただくことができます。帯揚げのように薄手のお品物とは異なり、お着物のお色はなるべく生地色見本をご参考にしていただきます。
これまでに蓄積した 手織り紬を染めた見本切れなどもご覧いただいて、色見本と実際に染まった色の雰囲気をお確かめいただきます。

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Sさまは 単衣に水色系、袷にベージュなどの暖色をご希望だったと記憶しておりますが、単衣のお着物は生地色見本帳の染匠から、そして袷のお着物は清野恵理子さんの きもの熱掲載のお写真から お色を決めてくださいました。

point:真綿様の紬は和物のどの系統のお色にも本当に素敵な仕上がりを見ますので、お客様のお好み次第でそれぞれにお楽しみいただけるお品物でございます。

Sさまにはご自身の着物寸法表をご持参くださいましたので、こちらに控えさせていただきました。

point:ご自身の寸法がはっきりされない方には お手数でも 着やすく感じていらっしゃるお着物を拝見したり、初めてのお着物をお誂えいただく方には ご身長と腰まわりの寸法から標準を割り出すこともできます。

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そして染め上がりでございます。
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・・・画像ではその風合いなどを伝えきれないのが残念です。

point:紬の白生地を 加工する前処理として「湯通し」があります。 紬地の場合 特に先染めのお品物は生地の寸法が心もとない場合が経験上多いのですが、「湯通しとゆのし」の工程で丈を、「巾出し」を施すことで生地巾に 多少のゆとりを出せることがあります。Sさまの白生地も通常の湯通しで丈が十分になりました。

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2007/06/28

お誂えお着物 -奈良Sさま 壱-。

お誂えには 人によって様々な思いや経緯がございます。
この度 春先にいただいたメールから始まったお誂えお着物の御用を、奈良Sさまのご好意もございまして ここにご紹介させていただきます。

まずはメールをご覧くださいませ。

初めまして。雑誌「七緒」にてこちらを知りました。
昨年少し着付けを習い、少しずつ着物を着始めた*0代の主婦です。 なので、まだまだ着物についてはわからないことばかりです。
先日母の荷物を整理していると、紬のような反物が出てきました。
しろうと目には、割といい品のように思うのですが、真っ白で染めなければいけないのでは と思います。
そこで、以前雑誌で見たこちらのことを思い出し、メールさせていただいた次第です。 反物を持ち込みし、染めて頂き、着物に仕立てて頂くことは出来ますか?   ・・・後略・・・

お家の方がご用意なさっていた白生地を 後になって着物を楽しみ始めた方が手になさった。その絶妙なタイミングに 人と人との繋がりや思いのようなものを強く感じてしまいました。

メールでのやりとりの後、ご来店いただいた折に拝見した紬白生地は 真綿紬の特徴であるやわらかさと軽さを持った良いお品物でした。三丈強のやや短めの長さで2反、おそらく一疋を半分に分けられたのでしょう。

その2反でSさまは 無地染めの単衣と袷のお着物をお誂えなさいました。

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2007/06/07

「なす」か「かぼちゃ」か。

昼食時にオットと帯のハナシになった。
私が心引かれていた帯の白生地がお客様の目に止まり、お好みのお色に染め上げて ただ今お仕立中である。
ふと 「帯を作ってあげようか。」 という言葉に
  ― 草花だろうか。どんな季節の図柄だろう…。
と 私好みの図案を頭に浮かべながら柄を尋ねた。

「ナスカの地上絵はどう思う?」

そう、オットはお客様にはその方のお好みやTPOを熟考してアドバイスなどをするものの、私にはそんな記号か暗号のような、しかも線!
わたしにはまったく表情が感じられない図柄である。
オットは自分の好みで作ってみたいもの、といった視点で攻めてくる。

それならまだ茄子かかぼちゃの方が描きようがあると思う。

ナスカの地上絵の図柄なんて、わたしは嫌だ。
 

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賀茂のお初物のかぼちゃ。

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2007/03/28

お誂え着物 -お詫び-。

私が初めてさせていただきましたお誂えお着物が仕立上がりましたので、先日 お客様にお納めしてまいりました。とても良い友禅染めによる仕事でございました。
最初に半衿をご購入いただきました後に、お申し付けいただきまして、昨年末より取り掛かりました付け下げのお誂えでございましたが、ご意向を伺いながらの三ヶ月の月日をかけましたお品物でございました。この度 お客様のご厚情もあり、そのお誂え過程をこのブログで綴っていくことにいたしましたが、検討を重ねるにつれ やはり私の力不足と 立場上の違いから、お客様のお気持ちを最大限に尊重した形ではご紹介できないものであることが分かりました。ご紹介の記事を書こうとすればするほど、例えばマニュアルのようにもなり、その時点ですでにお誂えではなくなるようにも感じてしまいました。
私の不慣れな対応にも応じてくださり、お誂えをお申し付けいただきましたお客様には深く感謝申し上げます。大切なお客様には そのお着物に袖を通されるときにはお誂えの思いを一緒に身に纏っていただくことが 最も嬉しいことでございます。

このブログに関しては誠に勝手な、また、中途半端なことになり、私自身 深く反省するばかりでございます。

もともと 皆さまに京都の白生地屋に親しみを感じていただこうと考え、始めましたブログでございました。私自身の訪問着も 自分の思いから自ら手がけたお品物でございました。これらの思いは変わらず大切に 今後とも仕事に生かしてまいりたいと思います。

白生地を裁ち、墨打ちをし、渋札を作り、お風呂敷・帯揚げ・お着物のお誂えの御用を通して オットや両親と共に また皆さまにお目にかかる日を楽しみにさせていただきます。
お着物、特に友禅染などの重い加工も ご来店いただきました折にでも どうぞお気軽にお尋ねいただければ幸甚にございます。ご質問にもお答えさせていただきます。

お詫び申し上げると共に、また、つぶやき続けていきたいと思います。

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2007/03/19

お誂えお着物 -はじめに-。

さて、この私(白生地や)がこの度、初めての「お誂えお着物の御用」を賜りました。私どもの店では悉皆の御用を賜っておりますが、お誂えはその方だけの御用でございますので、私の訪問着のようには公開しないのが常でございますが、お申し付けいただきましたお客様のご厚情で、ご紹介させていただけることになりました。

お誂えの悉皆御用はもとより、この度ご紹介させていただくに際してはお客様のお誂えお着物に対する思い(愛情)を一番大切に考えます。
また、私にとりましてお誂えお着物の御用を進める上でもっとも大切な部分が、私どもの仕事をご信頼のうえでお問い合わせをいただいてから、実際の染め仕事に取り掛かるまでの
「ご意向をお伺いさせていただき、十分に理解できるまでの過程」
でございます。先様の意を汲み、それを職方に伝えるために 時間をかけることになります。また、その時間を通して、私の姿勢なども知っていただきたいものでございます。

お誂えお着物を心から喜んでいただき、また、私もさせていただいた喜びを 双方共にずっと心に宿し続けられるものでなければならないと考えます。

本当に初対面から始まりました この度のお誂えお着物でございます。
カテゴリーは 『きもの』 にてさせていただきます。

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2007/03/12

お着物のお誂え -お願い-。

今日も帯揚げを始めとして お襦袢や八掛・そして紬やちりめん紋意匠などのお着物のお誂えの御用をさせていただいており、心より感謝申し上げます。

父やオットが手がけるお着物の誂え仕事はそれぞれ、これまでからご愛顧いただいている方の御用が多く、最近では父なら手描き友禅による黒地の宝尽くし柄の訪問着が実に素敵であったし、また オットなら現在進行中の お仕舞にお召しになる観世水を素描で置く舞台用のお衣装は私も墨打ちをさせていただいたこともあり、仕上がりを心待ちにするお品物である。

長くご愛顧いただいている方の中には 父やオットを信用いただいている方からのご紹介もあり、そのような場合でもお電話のやり取りなどで 賜ったお誂え御用について一つひとつ話を伺い ご意向を確かめつつ、進めさせていただいている。

さて、この「ご意向を確かめる」というのが この私にはなかなか難しいのでございます。
本当はお伺いしたいと思いながら、ご年齢をお尋ねできなかったり お手持ちのお召し物について根堀葉掘りおたずねするのも失礼と、言葉を控えまして後で困ったり致しました。私には経験の不足からでしょうか自信が持てません。
同じ着尺でも ご年齢に応じたお勧めのお品物がありますし、またお手持ちのお召し物から お好みの雰囲気を把握させていただける場合もございます。
まだまだ力不足ではございますが、この私も お誂え御用を通して学ばせていただきますので、お申しつけくださるお立場で 何なりとお話いただけますと何よりうれしく存じます。

また、このご意向をお伺いする期間も必要でございますので、お誂えという御用には お時間を要するものでございます。つくづく、そう思います。だからこそ、仕上がり後が楽しみになるのかもしれません。

お着物のお誂えへの「お願い」と申しましょうか、私自身の確認事項というものでございます。

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