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2007/11/01

道行コートはミシン縫い?

なぜか 同じような悉皆仕事が続くことがある。
今回させていただいたのは数点の道行コートの色あげ。
「色あげ」というのは 古物のお着物を染め替えることである。
いずれもお若い頃から着続けていらっしゃったお品物を そろそろ落ち着いた色目にして ついでに寸法も直してお召しになるとのこと。
私もそうだが、お嫁入りに持参した着物はピンク系が目に付き、なるべく今のうちに着ておこう!なんて会話をオットと交わすことも少なくない。

さて、いずれのコートもあっさりとした柄物で、色あげにもそれほど手のかかるお品物ではない。
まずはトキハヌイ(解き端縫い)をして、一反の巻物状態にするのが私の仕事である。
「お着物は手縫い」が目下の私の中の常識である。
が、道行コートはどれもが表地の縫製の大部分がミシン縫いなのである。
最初の一枚目はミシン縫いが信じられずに、解き難いほど細かい目で縫った和裁士に尊敬の念すら覚えながら、生地にキズをつけないようひと目ずつ慎重に解き進めた。非常に多大な時間を要するので、そこではたと気が付いたのである。
結局特別細かい針目のミシン縫いを解くのは 職方にお願いすることにして、比較的大きな針目のお品物のみ 私が解くことにした。

その事実に驚いて義母に伝えると、道行コートの衿をきれいに仕上げるために ミシンを使っているのだろう、とのこと。それだったら、私の手持ちのコートも ミシン縫いの可能性もあるのだろうか。
でも、店から仕立に出すと コートも手縫いのはずなんだけど…(仕立職方によってはやはり一部分はミシン縫いでした≪11月5日追記)。


お品物を仕立てる手法も その時代の流行りがあるのかも知れないと思った。
解き仕事の際に心配した 「ミシン目が残る」 ということはなく、色あげとお仕立直しの後、無事に納めさせていただいた。

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「お仕事なこと。」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
なるほど・・・・道行の衿なぞはキセがかからず目が割ってありますね。
なのでミシンなのでしょうか?
シマリスが独学で浴衣を縫った時、生地が木綿で縫いにくかった事を祖母に伝えると、「浴衣やったらミシンで縫いんか」とあっさり言われて目が点になった記憶があります。(笑)
何でも手縫いの方が良いというのでは、ないのでしょうか。(^_^;)

投稿: シマリス | 2007/11/02 06:55

おはようございます。
コートなどは衿が美しく仕上がれば姿も良いですからね…。
でも、ホント、解き難い(ーー;)です。

投稿: 白生地や | 2007/11/02 07:50

はじめまして。
でん助と申します。
今日、こちらにばったり!!!
とても素敵なブログでこれからゆっくり拝見させていただきます。楽しみが増えました。宜しくお願いいたします。

投稿: でん助 | 2007/11/27 16:45

でん助さま、はじめまして。
コメントをいただきましてありがとうございます。
でん助さまは ガラスを通してものつくりに携わっていらっしゃるのでしょうか。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 白生地や | 2007/11/27 21:12

私の和裁の先生も、「コート類は、縫い目を割るし、ミシンの方が丈夫で良いのよ」と言います。

でも、手縫いで縫っています。

投稿: | 2010/03/21 09:48

紬さま、コメントをいただきましてありがとうございました。
確かにミシン目は丈夫という点からメリットになりますね。
着物を解くといろいろ勉強になります。

投稿: 白生地や | 2010/06/14 13:11

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