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2007/06/30

お誂えお着物 -奈良Sさま 参-。

お誂えお着物の表地が染め上がりますと、お仕立の準備がございます。

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単衣のお仕立には衿裏を付けます。
Sさまには居敷当てを
お申し付けいただきましたので、
羽二重二巾の白生地1mを
ご用意いたしました。


0706292袷のお仕立てには 八掛地と胴裏をご用意いたします。
表地のお色が渋めの淡いピンクベージュですので 八掛地は表地共色の額ボカシに染めました。
表地が淡色の場合、八掛地色が表にうつらないための額ボカシ染めです。

胴裏は この真綿紬と一緒に収まっていた薄手の白生地をご使用いただきました。この白生地はS様も使い道をご思案してらして、この度のお誂えお着物へのお役立てに お喜びでございました。

この度のお誂えお着物には 引き染めと八掛の額ボカシ染めにひと月強、そしてお仕立におよそひと月のお時間をいただきました。
お仕立上がりは やはり きりっとして いつ見てもうっとりといたします。
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思いのこもった大切なお品物のお誂え御用をさせていただきまして Sさまにも心から感謝申し上げます。
末永くご愛用いただけることを願っております。

ありがとうございました。

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2007/06/29

お誂えお着物 -奈良Sさま 弐-。

紬の反物を拝見したところ生地の傷みなどはありませんでしたので、色を決めていただくことにいたしました。

ご来店いただきますと 染め生地による色見本を見て決めていただくことができます。帯揚げのように薄手のお品物とは異なり、お着物のお色はなるべく生地色見本をご参考にしていただきます。
これまでに蓄積した 手織り紬を染めた見本切れなどもご覧いただいて、色見本と実際に染まった色の雰囲気をお確かめいただきます。

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Sさまは 単衣に水色系、袷にベージュなどの暖色をご希望だったと記憶しておりますが、単衣のお着物は生地色見本帳の染匠から、そして袷のお着物は清野恵里子さんの きもの熱掲載のお写真から お色を決めてくださいました。

point:真綿様の紬は和物のどの系統のお色にも本当に素敵な仕上がりを見ますので、お客様のお好み次第でそれぞれにお楽しみいただけるお品物でございます。

Sさまにはご自身の着物寸法表をご持参くださいましたので、こちらに控えさせていただきました。

point:ご自身の寸法がはっきりされない方には お手数でも 着やすく感じていらっしゃるお着物を拝見したり、初めてのお着物をお誂えいただく方には ご身長と腰まわりの寸法から標準を割り出すこともできます。

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そして染め上がりでございます。
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・・・画像ではその風合いなどを伝えきれないのが残念です。

point:紬の白生地を 加工する前処理として「湯通し」があります。 紬地の場合 特に先染めのお品物は生地の寸法が心もとない場合が経験上多いのですが、「湯通しとゆのし」の工程で丈を、「巾出し」を施すことで生地巾に 多少のゆとりを出せることがあります。Sさまの白生地も通常の湯通しで丈が十分になりました。

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2007/06/28

お誂えお着物 -奈良Sさま 壱-。

お誂えには 人によって様々な思いや経緯がございます。
この度 春先にいただいたメールから始まったお誂えお着物の御用を、奈良Sさまのご好意もございまして ここにご紹介させていただきます。

まずはメールをご覧くださいませ。

初めまして。雑誌「七緒」にてこちらを知りました。
昨年少し着付けを習い、少しずつ着物を着始めた*0代の主婦です。 なので、まだまだ着物についてはわからないことばかりです。
先日母の荷物を整理していると、紬のような反物が出てきました。
しろうと目には、割といい品のように思うのですが、真っ白で染めなければいけないのでは と思います。
そこで、以前雑誌で見たこちらのことを思い出し、メールさせていただいた次第です。 反物を持ち込みし、染めて頂き、着物に仕立てて頂くことは出来ますか?   ・・・後略・・・

お家の方がご用意なさっていた白生地を 後になって着物を楽しみ始めた方が手になさった。その絶妙なタイミングに 人と人との繋がりや思いのようなものを強く感じてしまいました。

メールでのやりとりの後、ご来店いただいた折に拝見した紬白生地は 真綿紬の特徴であるやわらかさと軽さを持った良いお品物でした。三丈強のやや短めの長さで2反、おそらく一疋を半分に分けられたのでしょう。

その2反でSさまは 無地染めの単衣と袷のお着物をお誂えなさいました。

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2007/06/27

お嫁入りした素敵な帯。

はい、それはそれで嬉しいのですが、
仕入れた時にひと目で気に入ったお品物が
この度 お嫁入りいたしました。
お誂え染めを経てお仕立上がりを拝見すると 本当にきりっと、一層良いお品物になりました。

白生地は色によって表情が変わりますので お色選びを楽しく感じていただけると思います。

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つくづく素敵なお品物だと思います。

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2007/06/26

細かい目の絽の半衿。

いよいよこれから出番が増える絽の半衿。
今年はお客様のご要望もあり、新たに目の細かいお品物を加えました。

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二巾衿仕様です。絹100%で 生地の重さは従来の絽ちりめん半衿(右写真・下方)と同じです。
あっ、と。ものさしは 鯨尺です。
価格はどちらも同じ 一枚(半衿2枚分)¥2,730(税込み)です。

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2007/06/25

麻の長襦袢。

この度 お申し付けいただいていた麻の長襦袢が仕立てあがってきた。
恐らくこの夏では最後のお品物であろう。
麻の肌触りがお好みの方。
やはり絹のすべりがお好みの方。
この夏にかけてもそれぞれの御用を幾つお伺いしただろう。

綸子地の御用などは季節を問わずお申し付けいただくので やはり 絽や麻の長襦袢には季節感が伴うものである。

梅雨空を気にしながら お受け取りにお客様のお喜びいただけるよう、そのお顔を思い浮かべながら荷造りをする。
気持ちが引き締まる。

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2007/06/21

読書。

リフレッシュの必要性を強く感じていることと、月一回 お友達の茶室に身を置く機会に恵まれたことで 最近手にした本たち。

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バラバラっと まだ増えそうな気配。

近頃仕事をすればするほど 自分の至らなさというか能力不足が露呈してくる。
この「不足」しているものが あまりに大きなものであると感じられるので せめて少しでも焦点を絞りたいのである。
本当は自分では絞りきれないと思うのだけれど 例えばお客様から教えていただくのもかなり辛いような気もする。ちょっとマイナス思考に偏り勝ち。

少し視点を変えなきゃ>自分。

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2007/06/15

手織り絽綴れの帯。

夏の帯のご依頼に、拙店では何より涼しげですっきりとした手織り絽綴れのお品物をご案内申し上げました。
見本の帯をご覧いただいて 柄見本帳と色見本帳からそれぞれお好みをご検討のうえお申し付けいただいたのが そろそろ単衣のおきものの季節が待ち遠しくなり始めた頃。
この度ようやく織り上がってまいりました。
お仕立ができればお誂えの夏帯がひとつ お客様のお手元にお届けできます。
お気に召していただければ何よりですが、お手元にてお確かめいただくまでは気持ちが落ち着かないものでございます。

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この夏帯にしても、白生地屋では柄も色もお選びいただくのですが、一からのお誂えになりますので、ご相談からとても長いお時間をかけていただきます。ご自身でご検討いただくことを通して お品物への愛着というものをより深く感じていただくことがまた、お誂えの醍醐味だと思いたいものです。

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2007/06/13

紗の生地。

季節に合わせて在庫の少なかった紗の生地を入れました。
店頭でも販売しますが、お問い合わせいただければご案内申し上げます。

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柄ものと駒紗を重ねた紗合わせの着こなしは 見る人に涼感を与えますね。
お洒落です。
お好きなお色でお楽しみいただけますよ。

ちなみに紗合わせは 単衣と絽のわずかな期間でのお楽しみです。

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2007/06/11

袷のショール。

染めとお仕立でおよそひと月ほど要するのですが、一枚は持っていたいのがこの袷のショール。
ベーシックなデザインだからこそ出番も多くなります。

およそ45cm巾の鬼しぼ尺二ちりめんを4尺3寸(およそ163cm)・袷なので表裏2枚 それぞれお好みのお色でお誂えできます。
¥1,050/尺(税込み)ですので生地代が¥4,515 X 2 で¥9,030。
お染代が無地染めで¥3,675(税込み)、黒染めは¥3,150(税込み)。
お仕立代は袷で¥3,150(税込み)。
以上で ¥19,005 でございます。

たっぷりめの長さをご希望の場合でもご自由にお申し付けいただけます。
別途費用はかかりますが、お好みで房もお付けできます。
リバーシブルで慶弔両用にも一枚 いかがでしょうか。

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2007/06/08

「お気に入り」のお気に入り。

大気不安定な折。
一日中 比較的穏やかではあるものの、窓を開けていると時折雷鳴が鳴り響く。
そんな日。
遠雷だと油断しつつ、「お気に入り」からこのサイトを楽しむ。
かなり以前にチェックし始めた FORESTS FOREVER

こうして雷鳴をBGMに見てると、子供の頃に林間学舎で遭遇した蓼科の森の中での雷雨や 白馬登山をふもとの宿舎で断念した夏の日や 家族で見た富士山頂付近での中途半端なご来光などを思い出す。

でも、場所は違っても共通するのは ありえないほどのしんどさのその後にこそ、自然の美しい姿と感動が得られるということ。

昔を思い出しながら味わえる。

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2007/06/07

「なす」か「かぼちゃ」か。

昼食時にオットと帯のハナシになった。
私が心引かれていた帯の白生地がお客様の目に止まり、お好みのお色に染め上げて ただ今お仕立中である。
ふと 「帯を作ってあげようか。」 という言葉に
  ― 草花だろうか。どんな季節の図柄だろう…。
と 私好みの図案を頭に浮かべながら柄を尋ねた。

「ナスカの地上絵はどう思う?」

そう、オットはお客様にはその方のお好みやTPOを熟考してアドバイスなどをするものの、私にはそんな記号か暗号のような、しかも線!
わたしにはまったく表情が感じられない図柄である。
オットは自分の好みで作ってみたいもの、といった視点で攻めてくる。

それならまだ茄子かかぼちゃの方が描きようがあると思う。

ナスカの地上絵の図柄なんて、わたしは嫌だ。
 

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賀茂のお初物のかぼちゃ。

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2007/06/06

魚をさばく。

こんな取り合わせの日があるんだ~♪。

0706061かつを・真鯛・スルメイカ2尾。これで¥1,975ですから。サイズは結構大きくて、やっぱり食べ応え十分。


かつをのさばき方は慣れないと結構難しい。「すき引き」というウロコの取り方やV字型に取り除く背びれ。そして何より身は水洗いを嫌うので その美味しさを味わうために気合が入る。素人がさばくにはかつをは生臭みがあるので、やっぱりたたきにするのが無難だと思った。次回は絶対にタタキにする。

そして真鯛。
今日は別に姿作りにするわけでもないのに こんな三枚おろしに挑戦してみた。

0706062初めてにしてはキレイにできたので記念撮影である(なぜかお魚は頭が左にするもので、この写真は逆ですね)。もちろんこの後アラは 潮汁でいただいた。潮汁は子供も喜んで食する。


スルメイカは簡単。3種のお造りの盛り合わせを堪能した。

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2007/06/03

これからの季節に向けて 「お色」。

そう、今お誂えで上がってくるお品物でまず多いのは 駒絽のお襦袢。
白のままでお仕立に出したものである。
私の手持ちのものは薄いグレーがかった水色だけれど、やはり白を一枚持っていると 紗っぽいお着物の場合 どのような色でも合わせることができて便利かも知れない。

帯地にしてもお着物にしても 今は本当に薄いお色でのご注文が多く、たとえばそれが夏紬系のお品物だと もともと生成り色がかっているので 特に薄いお色にはその持ち味が邪魔になる場合がある。
オットなどは引き染め方に出向いては一品ずつ お色の染まり具合を確かめている。
お客様にお気に召していただけるかどうか、私などはかなり緊張する。
染め上がってひと息つき、仕立方に出して仕立上がりを待ちわびるのだけれど、やはり反物で拝見するより仕立上がりのお品物は格段に良いお品物になって帰ってくる。

いつも不思議で感動することである。

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2007/06/01

これからの季節に向けて 「帯揚げ」。

今日から衣替えで着物も単衣となる。
帯揚げもその時の好みで綸子地を取り入れてみたりするけれど、ここのところすっきりとした質感から 東雲の帯揚げが気になっている。
駒無地や一見無地に見える細かい柄をもった紋意匠のお着物などには是非試してみたいお品物である。

東雲と書いて「しののめ」と読むので どうぞお間違えのないように、特にお電話ではよろしくお願いいたします。
ひがしくも…ならまだ分かりますが…生意気ですみません。

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