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2006/09/30

「白生地や」が仕事で楽しいこと。

昨日は 以前コメントを下さった方にご来店いただいて、いろいろお話もできて楽しい時間を過ごした。
このわたし、お品物のご案内などはまだまだ未熟なのでオットに任せて、それでも帯揚げのお色を選ばれたり着尺の反物を広げて…これも今の私たちのお仕事なんだなぁ、としみじみ感じた。

初対面の人と接することは、かなり緊張するものである。
また、女はオモテには出ない と最初に義母から聞いていたにもかかわらず…、ということが気になって何をするにもためらいが先に立つ。それじゃぁ、しなければ良いじゃないか、なんてことにもならない。
特にブログでは何事にも試行錯誤する自分の姿が出ており、はっきり言って格好が悪い。が、白生地卸の看板を出すうちの店の様子を知っていただくために始めたわたしのネット活動なので、たちまち自分の中の矛盾を知ることになってしまった。

でも、それもこれも次第に楽しいこととして自分に取り入れていければステキなことじゃないか、とも思う。
根が単純なのである。
もちろん、ご来店いただいた方には、お品物をご希望通りに仕上げることでご満足いただくのである。仕上がったお品物をお手に取られた後にいただく メールやお便りが 何より嬉しいものである。


来週には横浜から所用ついでにご夫婦がお見えになる。
わたしにとって、この方たちはお客様とも接することをずっと教え続けてくださっている 先生のような気がする。両親やオットばかりでなく、わたしにも色んなお話をしてくださって、絞りの浴衣を自作したのもご夫婦の影響によるところが大きかった。今ではお目にかかるのが 本当に楽しみとなっている。


      ――――――――――――――――


さて、毎週土曜日は子供の送迎に 地下鉄を利用するのだけれど、今朝は国際会館行きのホームや車内には きもの姿・袴姿の人々が多く見受けられた。今年の単衣物の’しめ’に晴れをおつとめになられるのだろうか。
昨日のお方も 今日はおきもの姿で楽しい一日を過ごされるようにと願わずにはおれない。

日中はすこし蒸すかも知れないけれど、お天気ももちそうなので良かった。

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2006/09/29

豚の角煮。

今、高校生のムスメはお肉のおかずが好きだ(確かにわたしもそんな頃はあった)。

先日ふともらした言葉が
  ―豚の角煮が食べたいなぁ…。

ハハはそれに応えるべく、昨夜から久しぶりに豚の角煮を作った。

060929ただひたすら煮ればいいので簡単だが、時間をかけた方が美味しいし、豚バラ肉の余分な脂の処理にひと手間かかる。
うちの場合、角煮も大根も味シミが良いように小さく切る。失敗して脂が気になる仕上がりでも、小さければOKだし、高校生のお弁当の隙間も埋めやすいのがポイントである。

豚バラブロック400gは 余分な脂を落すため米のとぎ汁で半ば火が通るまで煮る。
適当な大きさに切り、大根と共にだしで煮る。
今回の味は鶏がらスープを元に 醤油や砂糖をテキトーに入れて30分くらい煮て保温鍋で一晩置く。その後煮詰めた。

辛子は必需品!

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2006/09/28

秋の全国交通安全週間。

9月21日から30日までの期間です。
取り締まりはよくわかっているつもりです。

夕方のこと。
所用があって車で出ると、招いたわけでもないのにが一匹同乗していたらしくて 運転席の周りを飛びながら刺す刺す…。
信号で停車すると 微妙に手の届かないところで超肥満状態で止まっていた。
ミラーには後続車の携帯で話しているおじさんが見えた。

遠慮のない蚊にイライラしながら千本通りを越えると突然烈しい笛の音がして、広げた両手を頭上に上げた警官が二人、そしてまた二人と、こちらに近寄ってきた。

どぎまぎしながら一体自分が何をしたか、いつからチェックされた?なんて考えるうち、警官の視線は私を通り過ぎて後ろのオジサンに向かっていった。ワリと早い目に警笛を鳴らすものなのね。

でもホント、気を付けなければ。蚊もこの時期は貪欲で嫌なもの。
わき見運転、事故の元。

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2006/09/27

友禅方との打ち合わせ。

下絵が上がってきた私のお誂え訪問着。
昨日友禅方の職人さんが打ち合わせのために 店まで足を運んでくださった。

まず、絵羽に描きあがったこの下絵と参考書と写真をご覧いただく。
私の心のふるさとである広沢の池のこと、地色や私の望む全体の雰囲気をオットが伝えてくれる。

友禅職人さんは、上前のスソ(上前身頃と衽)の柄をじっくり見て、スソ全体を見ておられた。
そして、具体的に友禅を差す部分とボカシを入れる部分、その配分をオットと一緒に考えてくださった。

友禅で色を差す部分には友禅糊が置かれ、柄の輪郭部分には糊糸目が置かれる。
「友禅部分が広いと、かたくなる」というようなことをオットと話されていて、恐らく物理的に生地がかたくなるのだと理解している私。
ぼかしは、全体にやわらかい感じを醸し出すために 随所に必要である。が、それ自体にも メリハリをつけていただけそうである。

友禅方の職人さんとオット、私の中で 一つ一つの柄に対する具体的なイメージが沸いてないのは この私だけかも知れないが、なんだか最高に嬉しい気持ち。
下絵方の名前をお尋ねになったので答えると、ちょっとした経歴やどのようなトコロのお仕事をされているのかなど よくご存知であった。この友禅方も 実はとても良いきものを出されているトコロの…。
だから 以前から私たちの店に足を運んでいただいても 私は奥の間からしか様子を伺ったことがなく、この場はとても緊張した。

この訪問着には背中に一つだけ紋を入れることにしている。
染める前の糊置きの前に、紋糊を置きたい旨を伝えると、
 「このきものには縫い紋なんかの方がよろしいよ。洒落紋になるけど。」
なるほど、堅苦しい感じではなく、ちょっとやわらかい感じの柄行きなので、洒落紋は願ったりのアイデア。
紋を考える楽しみが一つ増えた。

この友禅方がその足で 糊置き方に染めイメージを伝えるために きものと参考書・写真を持って行ってくださった。

糊置きができればまた、見せていただく予定である。
あぁ、楽しみ!

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2006/09/26

なりゆきでハワイアンな朝…。

冷蔵庫内の秘密の格納庫。
昨日使い切った玉屋のブレンドコーヒーの、あるはずの新しいパックを探したが 忽然と消えていた。
…と、オットがすでに開封して使っているではないか!
侮っていた。

開封したコーヒーの保存方法がオットと異なるために、
別管理している私たちなのだが、
恐らく明日、入手できる手はずなのだがうっかりしていた私である。

私にとってコーヒーは頭痛対処薬でもあるので焦り気味に記憶を探ると在るではないか、ここに。

060926頂き物であるが、KONAコーヒーである。
左は春に、右は先日下さったもの。すこし残っていたので今朝はライオンマークのフレイバーを使い切って 午後からこの100%KONA coffeeをゆったりと淹れよう。

なりゆきで、京都で迎えるちょっとハワイアンな香りを味わう朝。
本当はかなり薄く、アメリカンに淹れるらしい、KONA coffee。
薄い目で香りを味わいながら頂きますわっ!

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2006/09/25

京都国際マンガミュージアムのマンガはどこから…。

元瀧池小学校区に住まう関係で、関心が高い「京都国際マンガミュージアム」
その広報誌、えむえむ通信 vol.2 が回覧で回って来た(市内の区役所、図書館等で、無料配布中)。

060925この11月に予定されているオープニングには世界のマンガの歴史がどど~んと公開されるという。その数 20万点!
巻頭のしりあがり寿氏のインタビューでは、そのオープニング展示へのユニークなアイデアを提案していらっしゃっておもしろい。
20万点という数。どこからその蔵書は集められたのか(現在も寄贈を募っていらっしゃる)、と兼ねてから気になっていたのだけれど、それがリンク集を見ると恐らく一部だろうが知ることができる。
展示の様相は分からないけれど モノが生まれ変わる姿というのは 想像するだけでわくわくする。
「京都国際マンガミュージアム」という名前さえ、未だに「仮称」という文字が付いている。

元瀧池校舎の改装は、両替町通り側は外壁も塗り替えられて 着実に進んでいることだろう。

☆内容を一部変更しました…9月26日☆


Kyommbanner

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2006/09/24

小学校の運動会。

今日は次女たちの運動会。

060924過ごしやすい気候で観戦する私たちには何より。でもまぁ、なんて大勢の人、人、人。
児童数も多いので仕方のないこととは云え、さすがに朝一番からの立ち通しと人と密着する状態にギブアップ。
昼を早い目に切り上げて帰ってきた。

午後は気合を入れ直して…と思うけれど
気力体力共に不足気味デス。

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2006/09/23

下絵の完成。

お誂え訪問着の下絵が上がってきた。
どきどきしながら総絵羽仕立のきものを広げる。

オットの描いてくれた下絵の図。
060823

そしてきものに化学青花で描かれた下絵。
0609231 0609232 06092330609234

私には予算があるので、その割には豪華な柄域に感じている。
大きく描かれた山々がゆったりとした流れを作り、上前のスソには満開の桜が華を添える。
下前のスソに渡って柄が入り、前から見ると着姿での柄合わせが配慮されている。

また、掛け衿と上前胸に柄合わせ(あいくち)があり、
着姿からは見えない本衿にも同じように柄が入っている。
仕立の際に融通がきくようにとの配慮だろうか、
見えない部分のこのような職人さんのひと手間にぐっときた。

手の込んだ友禅のお品物は 柄の細かさがその価値を高める。
このお誂え訪問着には、おおらかな山の連なりに対して
葦の群生や広沢の池のさざ波部分に細かさを配分してある。

山はぼかしを入れると思うが、木々は友禅を差してから
加工を考えても良さそうである。
とにかく来週中に友禅方に見せて、いろいろ相談できると思う。

オットの下絵の図は無料であるが、
下絵方ではこの訪問着で¥50,000かかった。
もちろん気に入らなければお直しも可能であるが、別料金となる。

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2006/09/22

阪急コミュニケーションズ『FIGARO japon 10/5』。

今朝、うちには初めてみえたお客様から
「七緒とフィガロを見て来ました。」
と聞いてさっそく本屋さんへ。

「フィガロ10/5号をお買い上げの方には プレゼントがついております。」
と、よーじやのあぶらとり紙を頂いた。

  ―え、ほんと?全国どこでも?

と、出そうな言葉をぐっとこらえる。

060922 「秋の京都へ行こう。」
は旅特集ということで旬な京都の風景・味処・おみやげ処の情報が満載。決して旅としては訪れることはない私の目にも とっても新鮮。

こうして雑誌を手にとって見ると 京都の良いトコロを知ることが出来て 意外に面白い。

旅特集とは別に綴じ込み付録が、
  都の「洒落きもの」を求めて 京都きもの案内。
がある。
そこに拙店が…。

看板にある「加賀特産 白山紬」というコトを取り上げてくださっているのでひと言。
牛首紬は手織りだけれども、白山紬は機械織りのお品物。
とても丈夫で 広巾のお風呂敷でも婚礼などの儀礼の場では 家紋と名前を入れてずっと使われてきた。
もちろん小巾も取り扱っており、男物のきものなどにも人気需要がある。

特別付録として
  注目エリアをあるいてみよう 京都全マップ
がある。
そういえば 明日23日は千両が辻という 今出川通以南の大宮通りにある西陣の町屋並びがイベントをされるらしい。町屋や庭を公開していたり、小物販売もあるそうなので なにか掘り出し物にめぐり合えるかも知れない。

きものでも着て ぶらぶら散策してもいいかも。

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2006/09/21

散らかる部屋。

いえいえ 住居のことではなく、店である。

060921これは比較的整理された状態の姿。
すでにあらゆるお品物にスペースは支配されている。
が、普段はこんなものではない。

湯のし待ち・仕立待ちの染め上がった帯揚げやお風呂敷・襦袢地やきもの地の反物などが置かれ、お客様や機屋から送られてきたお品物やら箱やら包装紙やら色見本帳などがぽんぽん置かれて雑然としている。
中の間や奥の間では生地を裁ったり墨打ちや荷造り作業をするので 仕方のない状態なのである。
こういうのに慣れてくると、店が整然としているとなんだか仕事上の寂しさのようなものを感じるような気がする。


そう、ご来店くださった方には 小巾ものから広巾など様々なお品物を広げたり、また帯揚げにしても 色んな柄や色をご覧いただくので
 
―こんなに広げてしまって…。

とお気遣いくださることが ままあるが、これが白生地屋の生業ゆえ、どうぞお気になさらないで欲しい。

そして ちょうどそんな折りにお越しになったときにも、決してひるむことなくご希望のお品物をお申し付けくださいますようお願いしたい。
どのお品物でもお誂え染めなど 受け賜っておりますので。

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2006/09/20

早くも復活、今月のおさかな。

エル・コープの鮮魚ボックスを止めてから2ヶ月。
やはり、自分でさばくおさかな達の美味しさが恋しくなって
注文を再開しました。

ひさびさの感動的なご対面…

060920

って、なんなんでしょう この量は。
すっかりお馴染みのサゴシとゴマサバはそれぞれ2尾ずつとカマス4尾。これで相変わらず¥1,975。

―この手際の良さ!
なんて独り言で誤魔化しながら えぇ、さばきましたとも!

ムスメがサバの味噌煮を喜んでくれますが、
今日は2尾とも、以前大好評だった「きずし」を作ることに。
(「きずし」とは しめさばのことです)
2尾とも3枚におろしてぱぱぱぁっと軽い目に塩をふって数時間。
あとは昆布を敷いて市販の寿司酢に漬け込むだけ。
今夜1尾分を戴きましたが、明日の昼頃が一番美味しくなっている。
当方自営業なので昼のおさんどんの強い味方な一品となる。

カマス4尾は開いて中骨を取り除いて冷凍庫へ。
数日のうちに塩焼きにする予定。
サゴシは3枚におろした状態で冷蔵庫へ。
1尾は白味噌を加えたお味噌をみりんと酒で溶いて甘い目の味噌漬けに、もう1尾はホイル焼きにでもしようかな♪

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2006/09/19

絶版になった『日本の色名』。

なんと、京都市染織試験場発行の印刷色見本帳、
『日本の色名 -色の表示と解説-』の在庫が尽きて 絶版だという。
店には職人方やお客様に提示するための見本帳として
少しは手持ちがあるものの、致し方がない。

お手頃で充実した色見本帳をご存知な方には教えていただき、
ちょっと気をつけてみたいと思う。

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2006/09/18

『不戦の希(ねが)い』 -美しい地球に生きるⅣ-

子供達も一緒に 第7回京都国際マンガ展2006に行ってきた。

060918京都市美術館別館2階に展示された「ひとコママンガ」がざっと221点。戦争や武力をあらゆる視点から諷刺した作品の数々。ピカソのゲルニカを作中に取り入れたものや、ロシアの子供がグループで出展したもの、マンガでありながら油彩画や版画で描かれたものなど、実に多彩であった。

初秋の京都を散策するついでに立ち寄るにも いい催しかも知れない。ちょっと記憶に止めておきたい。
展示は24日まで。入場料 一般:¥800、大高中:¥400、小学生以下65歳以上無料。

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2006/09/17

休日の白生地や。

今日は朝からオットは免許の更新に。
私は平日の早起きから解放されてゆっくりと眠れる日。

オットは昼頃帰宅するなり
小学生の愛娘にたまごっちカップに連れて行く約束を果たすべく
家を出た。

高校生の子は朝から学園祭用の衣装を取りに行くとかで不在。
台風の影響で短時間で変わる空模様にあわせてお洗濯物の面倒をみたり カメの世話をしながら一人で過ごすこんな時間は実に至福の境地である。

…と、今日はそんな気分。
オットには夕飯で労おう、かな。

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2006/09/16

印刷物の色見本。

お風呂敷や帯揚げをお染させていただく場合、
おきものの染めとは異なり 印刷物の色見本を用いることが多い。
職人さんはほとんどハズスことなく
見本として提示した色に染め上げてくださるけれど、
生地の厚みによる違いがあるのが面白い。
ちりめん地ではむっくりとした感じが加わり、
綸子地では鮮やかな感じが出る。
そして無地に比べると変化が出る柄物を生かす着こなしもある。

060916例えばこの縞柄の帯揚げ地。
明るい色の色無地に金で縫取りを入れたシンプルなおきものに このお品物を選ばれた。父が共うす色をご提案していたが、この縞柄がすっきりと胸元を飾るだろう。

ところで、雑誌などに掲載されたお品物の色は、実際のものとはかけ離れたものになっていることが多い。
実際に染めた色はこちらで控えているが、染め仕事を受け賜る場合、誌上に表現された色を職人さんにお願いすることが多く、すこしフクザツな気もするが 結構良い色なので 「これはカメラマンの深い読みなのだろうか」と感心している。


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2006/09/15

必需品。

硯箱の中を見ると減っていたので補充した。
白生地屋の仕事には欠かせない、この渋札。

060915三角に切りそろえられた紙片をこよりに「よる」のは私の仕事。
湿気が多い日には柿渋のニオイが立ち、湿気の少ない日でも必ず鼻がむずむずする。

渋札にはお品物とその悉皆事を明記して、生地に開けた穴に通して付ける。千枚通しで開ける穴は生地の糸を切るものではない。

たまによそで付けられた渋札を見るときがあり、店のスタンプを捺したものやボールペンで書き込まれたものがあるけれど、それぞれに工夫があるのだろうか、色が生地に移らないか気になってしまう。

渋札は 墨で書かれた字を泣かさないので うちでは糊置きや染め、湯のしなどの職方をついてまわる上で安心である。私が何より頼りにしている仕事道具の一つなのである。

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2006/09/14

下絵方にて。

さて、私のお誂え訪問着である。
先週明け、オットが下絵方まで足を運んでくれた。
元絵と写真と参考書(上品会の)、そして総絵羽に仕立てた白生地を持って。

私は絵のセンスなど持ち合わせてはいないので
訪問着の柄はこの下絵方の力量に頼るのである。

訪問着でも 最も晴れがましいのは 上前のスソである。
上前オクミと上前身頃に配される柄が
広沢の池をどのようにアレンジしてくれるのかが楽しみである。

オットに託したのは、小さな池の周りのひなびた田畑と遍照寺山、
そして京都盆地を包み込む丸くて低い山々の取り合わせ。
そこには 春は桜、秋には紅葉とたなびく野焼きのけむり…。
あぁ、いいなぁ。広沢の池…。

参考絵図として示した参考書の作品は どうやら素描(!)であったらしく、素描と友禅とでは映える柄が異なるものだという。
友禅の方がカサが出るというので、柄行きを友禅用に配慮される。
上前の柄が重いと、胸・肩・両袖、全体に重厚になっても着にくいお品物になってしまう。
そのバランスは プロに任せるべきであろう。

060823この元絵の主な変更点は、まず、池を小さく(柄の隠れる下前にかかってしまっている)。細かい山を大きな連なりに、全体に広がる感じにする。松の木を大きくする。などなど。

前身ごろに桜、胸肩あたりには桜と紅葉と山が入るという。
これでこの訪問着は春秋問わず着ることができる。

東海道五十三次などでお馴染みの歌川広重の版画を参考にしたような雰囲気で仕事に掛かってくださっているという。
「広重の版画」の意味を問うたところ、柄にも息を抜くところと詰めるところというものを意識する、ということである。
それは願ったりのことで、私にも予算というものがあるので あまり重厚すぎた訪問着も困るのである。
せいぜい手は抜かず息を抜いていただいて、技巧は次の染め段階にてきっちりした仕事をお願いしたい。
帯下など、隠れる部分には柄は入れず、その分費用を抑えたいものである。

9月20日頃に下絵が上がってくる。

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2006/09/13

母の「同窓会の御案内はがき」作成。

私的なメモ記事です。
母からの頼まれ事ですが、今回は「往復はがき」だったんです。
アプリは筆まめ13を使っているんだけれど、操作を忘れて散々な目に遭いました。
最初からFAQ探しをすれば良かった…。
でも過去モノのFAQに辿りつくのは結構タイヘンだったりするんですね。
なので恐らく数年後に再び引き受ける時のために…。

原稿作成から印刷まで数時間を見込んでいたのに、
半日かかってしまいましたよ…(:_;)。
でもまぁ紅葉のイラストを背景に入れたりして、それなりに楽しめましたケド...。

疲れて子供より早く眠ってしまったので、翌日アップですんません。

続きを読む "母の「同窓会の御案内はがき」作成。"

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2006/09/12

お子様用の帯揚げは…。

さて、メールでのお問い合わせのご紹介。
昨日はご要望にお応えでき、お喜びいただいた一例であった。

今回は私たちではお役に立てなかったもの。

七五三のお祝いに、お子様の晴れ着をお誂えされるものの、
そのきものに合う帯揚げとしごきがないので
この白生地屋で染められないか、
とのご要望であった。

060912これが私が自分の子どもに使った「お子様用の帯揚げとしごき」である。このお品物に関しては 特に白生地でのお取扱いがないのである。
調べた結果、帯揚げもしごきも共に八寸巾で 綸子地ではあるものの生地厚さが特に薄物であるために、手持ちのお品物(平綸子の小巾)では巾広 且つ 厚地になってしまう。

丈は帯揚げが三尺、しごきは生地六尺に房がついている。お子様の帯揚げはやはり、絞りが可愛らしく、絞りで誂えればこちらの職人による手作業となるので、帯揚げには合わない価格になってしまうと思われる。
また、房付けは大人用ショールの仕立などもさせていただいているので仕事はできるだろうが、色によっては別染めにした絹太糸を編んで付けることになる。

それで、このお問い合わせには お誂えのおきものには失礼とお詫び申し上げた上で、良ければ染め上がり品からお望みの色のお品物を探させていただくことをご提案するにとどまった。
それとも、本当にお見積もりを出した方が良かったのだろうか。
でも、やっぱりムリだと思う。

お子様の晴れ着用のお品物のご要望にお応えできなかった一件である。

…ただただ、申し訳ないことでございます。

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2006/09/11

長尺の帯揚げ。

メールでお問い合わせをいただく内容は本当に多様で、
わたしにとってはお品物の勉強にもなるし、
何より仕事に対する前向きの姿勢を保たせてくれるものである。

今日はその中から「長尺の帯揚げ」をご紹介したい。

お客様のお好みで、通常より長い目の帯揚げ地へのお問い合わせがあった。
店では取扱いのないお品物で、ましてやちりめん地で、とのことゆえ オットに当たりをつけて探してもらった。
通常帯揚げの長さは170cmほどである。
長尺のお品物では190cmだという。
結果、白生地ではなく、染め上がり品の黒と白があるということで、今回ご希望の黒はそのままで納めさせていたくことができた。
このお品物の場合、他の色に染めるとなると 白には黄変止め加工がしてあるので注意が必要である。
「染まる」とは言われているものの、やはり実際染める時には染め方(職人さん)と共に用心してかからなければならない。
ご指定の色に染まらなくては仕事にならないのである。

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2006/09/10

失せモノ。

実はメガネをなくしたようだ。
あるべきものが無いことに気付いたのが
9月の始め。
大体、車の運転のときと
学校行事に参加するときくらいに使っていたもの。
最後に使ったと憶えているのが
8月24日の集まりの時。

気付くのも遅ければ、不自由さも感じることもなく
でも なくし物には少なからずショックである。

学生時代から使っているものでも
コトは足りるようなので
しばらくはそれでしのいでいくことにする…。

左右共に0.7ほどの近視だけのことなので
年齢と共に不要になると見込んでいる。
とりあえずご近所のメガネ屋さんで検眼する。

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2006/09/09

あのぉ~。

9月9日といえばアナタ、
救急の日
でしょう。

小学校の行事で 「炊き出しなどの避難体験と防災意識を児童たち」にと、地元の消防団の方や警察・ボーイスカウトなどのご協力を得て毎年開かれている催しです。
一児童の保護者としてボランティアな仕事をするために
午後2時過ぎ。
家を出ようとしたところの この
しかも大粒で ヒョウですか!?

晴れて欲しいなぁ。
とりあえず 行って来ます。

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2006/09/08

星ひとつ見えません…。

初秋の空に浮かぶ満月を拝んで心を満たそう!
なんて期待していたものを、
厚い雲が空を覆いつくした京都です。

060908

                       …お愛想です。


そして 今日の満月。月探査情報ステーションより

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2006/09/07

プレジデント社 『七緒 vol.7』。

本日発売の『七緒 vol.7』。

スタートからちょうど2年目に入るという時期でいらっしゃるのだろうか。
今年の夏を 手染メ屋さんのお世話の元に自分で染めた浴衣を身につけるに際して参考にしたのが七緒 vol.6。

私は木綿のきものも柄の入った足袋も持たないが
今の浴衣姿だけは参考にしたくて手にした雑誌。
若い人向けにもかかわらず、この私にも
十分に受け入れることのできる浴衣情報が満載であった。

そしてそののち、うちの店をご紹介くださるとのお話があったから 嬉しい驚きを味わった。

0609071 0609072
さて、この『七緒 vol.7』
コピーライターの吉永真由美さんが体験レポートといった感じで店をご紹介くださっている。

古い店の雰囲気や 生地選び・色選びを楽しんでくださったご様子などが生き生きと綴られており、
店の日常がそのまま語られていることに暖かさを感じた。
吉永真由美さんのお人柄によるものなのだろう。

またひとつ、仕事を通しての特別な喜びを与えていただいた。
―ありがとうございました。ますますのご活躍をお祈りいたします。

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2006/09/06

『えむえむ通信』(京都国際マンガミュージアム)。

こうなると、名称が長い「京都国際マンガミュージアム」である。
元瀧池小学校校舎は現在も白い幕に覆われている。

8月半ばだったろうか、町内の回覧で知ったこの「えむえむ通信」の存在。

060906やなせたかし氏の 「マンガミュージアム」を語る と題したインタビューや 倒れられてその後のご容態が気になる河合隼雄さんの 「マンガミュージアム開館へのメッセージ」 などが掲載されたVol.1である。

昭和(1988年)までの古いマンガ単行本・雑誌や風刺漫画などの資料の寄贈をつのった「お知らせ」もあり、まだまだ初々しい印象である。Webサイトにてミュージアムの詳細がわかる。

8月後半には 世界のプロ漫画家の一コマ漫画を集めた「第7回京都国際マンガ展」が 「不戦の希(ねが)い」をテーマに、61カ国計460人から1246点をもって開かれており、その中から 入賞作を含む221点が 京都市美術館別館で9月12日~24日の間 展示されるらしい。
マンガ展のこれまでのテーマもサイト内に紹介がある。
第7回の「不戦の希(ねが)い」はなんとなく重いテーマのようにも感じるが、第1回から見てみると バラエティに富んでいて面白い。

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2006/09/05

お誕生日おめでとう。

今日は長女の誕生日。
リクエストに応えて腕を振るったのは良いけれど
作りっ放しという雰囲気が我ながら悲しい…。

0609051このほかにTierraの生パスタ(カッペリーニ)を付けた。
このパスタは美味しくてオットのお気に入りである。1.2mm極細なので茹で時間2分(!)という短さが私のお気に入りである。

まぁ、この日のために仕事が終わってからTAVELTやら明治屋やらを買出しに出かけて、ほんと、それが何より大変だった。

0609052忘れちゃならないケーキ。
petit japonais(プチジャポネ)のデコレーション。
うちの子供たち。このクッキーのトッピングを喜ぶのである。

―お誕生日、おめでとう。
だんだんおしゃれに興味が出てきて、
今年はブーツをご所望…。

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2006/09/04

八掛なしの絵羽仕立。

絵羽仕立の言葉での「絵羽」を簡単にいうと 縫い目にまたがって付けられる和服の模様のことである。
もともとは、絵画的な模様を持った羽織を絵羽織と言い表したものの、対象が広がった言葉である。

060904さて、今回私が誂える訪問着の絵柄を決めるために八掛なしで仮縫い(総絵羽仕立)をしたきものが仕上がってきた。
この状態でオットが絵柄のテーマの写真 (この他数ショットほど)と 雰囲気を伝えるための教科書 と 元絵 を持って下絵方まで走ってくれるのである。

ちょうどお客様から友禅染のお誂え帯を受け賜っている件もあるので、それと一緒に下絵方での仕事が進められそうである。

このご依頼の帯は、きものの柄に合わせたものをご依頼で、オットのデザインを下絵方で生地に仮乗せした状態で お客様にご覧いただく運びとなる。

どのような下絵方での仕事になるか楽しみである。

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2006/09/03

今夜の月。

晴れていれば 家からのお月様もこんなによく見える季節。

060903
今月は8日が満月だというから
晴れれば
良いお月様が拝めるのに。


今日のお月様。月探査情報ステーションより。

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2006/09/02

小学校の『夏休み作品展』。

次女は小学3年生である。
学校は8月25日(金)より始まっており、
昨日は『夏休み作品展(小学3年生)』なるものを鑑賞してきた。

うちの子もそうだったけれど、3年生ともなると、
やはり子どもが自力のみで仕上げたと思われる作品が多かった。
同じテーマの実験作品もある中で、
昆虫採集、手作り飛行機、雲の観察、新聞のお天気欄を集めたお天気調べなど。
ホウ酸を入れたお湯で煮た葉から葉脈だけを残した作品もあり、教えられることも多い。<私は何も知らない親である。

面白かったのが、まずカメもの。
なぜか一時間ごとにカメの姿をスケッチしたもの。<好きじゃないとできない。

一時間ごと、というものが他に 家の中の気温計測というのもあった。
車の中が70℃をゆうに超えていることを実測で確認していた。

地球儀を手作りした子もいて、驚く。

「3つの栄養について」というタイトルのノートを開くと
毎食のメニューを絵で綴っているものもあった。

どれも根気の要る それでいてちょっとユーモラスな小学生の作品。

最後に『サワガニはヒトの食べ物を食べるのか。』というもの。
うちの子の一番仲の良い友達の作品である。
お菓子やら小松菜やらエイセイボーロ(水に溶けて失敗)、
そしてごはん・パンなどを与えて、スルメなど当然食べるような品目は決して断じて選ばない。
レタスは食べずキャベツなら食べること。
それら実験後の結論がおどろきである。
一番よく食べたものは、ゆずとうふ
とても意外で、意外だからこそ調べる価値があるというものであろう。

昼休みの短い時間でまわったので、
もっとじっくり見るとまた違ったかも知れないが、とても楽しめる。
こういうのは3年生の時期が一番面白いのかも知れない、とも思う。

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2006/09/01

九月の初めに。

京都は雨で迎えた九月。
秋らしい、少し肌寒い秋の雨。

060901先日洗いに出していたきものも手元に戻り、オットが作ってくれた20年来のこの訪問着もすっかりキレイになって 嬉しくて仕方がない。
以前しみ落としに出して落ちなかった汚れが多くあり、その時に絶望感を味わっていたのでなおさらである。
このきもの 一枚の再生だけに実は一万円ほどかかったが、仕上がりに大満足である。

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0609012
心身共に過ごしやすい秋が深まりつつある。
空の高さが心地よい。

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