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2004/12/19

「京都国際マンガミュージアム(仮称)」って…。

041219-1元龍池小学校跡地利用として誘致される「京都国際マンガミュージアム」の構想策定フォーラム、に一般聴衆として参加した。主催側の挨拶に続き、河合隼雄文化庁長官の基調講演・パネリストを招いてのパネルディスカッションという内容であった。明治2年に町の区分の中で 上京第二十五番組小学校として学区民の寄付で開校されたのがこの建物(龍池小学校)である。両替町御池を上(あが)った東側に位置する。

041219-230分という短い時間ではあったが、一般聴衆への河合隼雄氏の講演は 分りやすく ユーモアあふれるもので、テーマによらず「来て良かった」と思わせる。今回のテーマ・「芸術としてのマンガ」では、児童心理学および心理療法の現場におけるマンガの有用性を、特に思春期における少女の深層心理の描き方で述べられていた。また、鶴見俊介氏によって少女マンガの見聞を深めたことや、京都で生み出された「鳥獣戯画絵巻」からマンガ文化は始まったのではないか など聴衆のマンガに対する観念が広がった感じがした。

041219-3経歴を元に「文化に対する受け皿が大きい京都」と表現された京都精華大学学長である中尾ハジメ氏を座長に、寺脇研氏(文化庁文化部長)・槇村久子教授(京都女子大学現代社会学部教授)・石原義正(㈱俵屋吉富会長) そして漫画家大和和紀さんの代理 加藤芳枝さん(㈱講談社 「大和和紀DREAM」チーフエディター)によるパネルディスカッションが行われた。テーマは「京都から発信するマンガ文化」ということで 私たち龍池学区民にとってはまことに興味深い、ローカルに焦点の当たったものであった。
例にもれず高齢化社会であるこの学区の しかも当の高齢者達がかつての学び舎としたこの場所がマンガ展示場になることには 議論が交わされたらしい(現に図書館の誘致話も上っていた)。しかし、今回違った立場のパネラーがそれぞれの角度から今回の誘致に対し、「国内に必要な施設という認識」・「歴史を振り返ると見える、時代に先駆けてきた地域性」・「和菓子資料館を独自に開いた経緯と現状」などを述べられていた。中でも印象的であったのが 加藤芳枝さんが見せてくださった、大和和紀さんの巻き紙カバーと和とじ本仕様の「あさきゆめみし」である。装丁を含めたこの源氏物語を 一つの日本文化として国際的に発信できる可能性としてとらえることができた。


041219-4さて、これは会場の展示物で 原画を印刷物として扱いやすくされたものである。大和和紀さんの作品と 竹宮恵子さんの作品のもので、これらをあえて原画’(ゲンガ・ダッシュ)と紹介されていた。

元龍池学区に誘致される「京都国際マンガミュージアム」。その名称すらまだ仮称であるが、平成十八年の秋には開館予定である。地元学区民(町衆)の一人として、開館して十年後にこそ誇れる施設にしたいものだ。

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コメント

こんばんは、龍の目です。
僕の記事に頂いたコメントで
書かれていたシンポジウムですね?

すごく面白い内容だったようで、
来秋、僕も訪ねてみたいと思いました。

投稿: 龍の目 | 2004/12/20 01:53

龍の目さん、
トラックバックをありがとうございます。こういう話題の拡がりが、ブログの醍醐味でしょうか。

『好きなはいからさんは、アニメより原作の方が比べ物にならないほどおもしろい!いつ読んでもセリフを覚えるほど読んでも笑って、感動できます。これ、ほんと』
龍の目さんの「はいからさんが通る」記事の概要を抜粋させていただきましたが、昨日座長が、最初に提言した「マンガ体験」のテーマで 聴衆に聞かせたかった内容そのものだったと思います。
鶴見俊介さんも 覚えたマンガのセリフでかなり盛り上がった対談をされたようです。
次回は 龍の目さんをパネリストとして招いて 拝聴したいものです。

ちなみに鶴見俊介氏は竹下恵子氏(と他)に、私は萩尾望都作品にぞっこんでした。

投稿: 白生地や | 2004/12/20 08:49

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