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2004/08/20

「子ども大学講座 第一学期」

この本は、2002年に創立525年の、ドイツのテュービンケン大学で実際に開かれた、世界初の「子ども大学講座」での、子どもたちの疑問に対する大学教授たちの答えをまとめられたものである。

この本を読んでみて、序文の、

教授たちは、いちばんわかりやすく説明するにはどうすればいいかを、いつもよりじっくり考えました。子どもたちが抱いている「なぜ?」に対して、どう答えればいいかを考えました。ふつうの大学生や専門家を前にして話すのとはまったく別の努力が必要でした。

が示すように、大学の教授が七歳から十二歳までの子どもたち900人を相手に、「なぜ恐竜は滅びたの?」や「なぜ火山は火を噴くの?」・「なぜ貧しい人とお金持ちがいるの?」・「おかしなことでなぜ人は笑うの?」などといった質問に、子どもの関心(あるいは視点)に合わせて、解りやすく話しの流れを作り、ていねいに回答されている。その解りやすさには、「理解できるように教えてあげよう」といった愛情すら感じたのである。

とりわけ「なぜサルから人間になったの?」と「なぜ学校はつまらないの?」という二つの講座が印象的で、「なぜサルから…」ではかつては自分も学んだ事を、違った視点で学び直している気分を、また「なぜ学校は…」は国によって異なる教育現場であっても子どもたちは同じような心もちになることを知って面白かった。

質問に対して興味を深めることができる回答というものに感動した。

040820.JPGウルリヒ・ヤンセン&ウラ・シュトイアナーゲル[編]
畔上 司[訳]

285ページ
主婦の友社 ¥1,575


「2003年度ドイツ最優秀書籍賞」  (本の芸術財団主催)
「2003年度科学の本」受賞  (コンラディン・メディエン社主催)
「2003年度6月月間最優秀書籍賞」  (ドイツ児童・青少年のための文学アカデミー主催)
「小中学生のための最も良い本」受賞  (ドイツ放送主催)

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