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2004/08/19

喪のきものには、陰紋(かげもん)。

今日からお誂えの、駒絽三丈物を七反、
一つ紋の紋入れと染めの仕事に取り掛かった。

白生地やとしての、うちの仕事はまず、
白生地に、お客様ご指定の寸法の糸印を
絹糸で付けることである。

あとは、紋糊置き、染め、糊落し、紋入れなど、
各職人方に 仕事を依頼して回る。

今回は いずれもA反のお品物なので、難繰りの必要はなく、
お仕立てのご指定はなかったので、
上前身頃と下前身頃のみの、墨打ち作業だけで良かった。

この場合 重要なのは、肩明きの位置である。
そこの糸印を基に、紋糊が置かれる。

七反とも染め色と寸法が異なり、
紋は三種類であった。
平安紋帳で、紋を確認したあと、
ふと義父とオットとの会話を耳にして、ハッとした。

染め色のご指定が、七様の濃淡を異にしたグレーであった。
喪用なのである。
喪用なので、白抜きの日向(ひなた)紋ではなく、陰紋を入れなくてはならないのだ。

この一文は誤りである。
喪などの格式を重んじる場合は家紋の定紋である日向紋をつけるのが常である。
取り違えをしてしまっており、今頃訂正させていただく。
(注:平成17年9月27日加筆)。

陰紋にも 線の太い中陰紋というものもあるので、
陰紋の場合は、紋糊置方にしっかりと伝える必要がある。

七反もあるので、個々に判りやすく 確実に。
わたしも、間違えないように注意すべし。

________________________________________________

翌日紋糊方とお客さま、両方に確認し、
結局、駒絽七反には日向紋を置くことに収まった。

紋の形についても、
儀礼的なことを重んじて、きものの格を上げるために、日向紋を好まれる場合と、普段着として 気楽に身にまといたいために中陰紋や陰紋を好まれる場合など、それぞれの着方があることも知った。
確実なのは 当然ながら、ご依頼いただいた方に 確認を取ることである。(2004年8月20日加筆)

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